知床森林生態系保全センターブログ（2020年8月）

8月17日 知床の山を登るシリーズ～斜里岳～

令和2年8月17日 知床の山を登るシリーズ～斜里岳～

先週8月10日（月曜日）は山の日でした。例年は8月11日ですが、今年は東京五輪の関係で10日でした。

さて、知床半島及びその付近には、日本百名山が2座あります。
そのうちの1座が斜里岳（標高1,547m、斜里町・清里町・標津町）です。

斜里町からみた斜里岳

斜里岳には登山コースが2つあり、ひとつは清里町側から登るメジャーなコースです。
連続した滝があり、それに沿って登っていきます。

沢登りの様子

一昨年の6月半ばに登ったときは、雪解けのため水量が多く、恐怖心が出てしまいましたが、
昨年の7月末に登ったときは、水しぶきが気持ちよかったです。

登りは旧道コース、下りは新道コースを通る人が多いようです。
新道コースは距離が長く、段差があるので足にきますが、旧道コースと比べると安全です。

もう一つのコースは斜里町側から登る三井コースです。
登る人が少なく、8月の土日でも誰ひとり会いませんでした。
コース自体は、地元山岳会により整備されているので、歩きやすくなっています。

尾根歩きを楽しめます

ただし、やせ尾根の部分もあり、風にあおられたり滑ったりして転ばないよう要注意です。

そして、頂上です。

360度の展望が待っています

斜里町の農地（7月下旬撮影）

7月～8月上旬に登ると小麦が収穫時期のため、見事なパッチワーク状になります。

フタマタタンポポ

北海道の高山帯に生息するタンポポで、茎が二股になっています。
個人的に斜里岳に登ったらこれだけは見ておきたい高山植物です。