知床森林生態系保全センターブログ(2019年3月)
平成31年3月末 平成30年度エゾシカ捕獲業務の終了
平成31年3月12日をもってエゾシカ捕獲業務が終了しました。
本業務では「囲いわな」「箱わな」「くくりわな」「誘引狙撃」の4つの捕獲方法を用いて、知床世界自然遺産隣接地域の斜里側及び羅臼側においてそれぞれ実施しました。
捕獲結果は、囲いわな26頭、箱わな15頭、くくりわな32頭、銃による捕獲が6頭の合計79頭となりました。
くくりわなを設置している様子
くくりわなにかかったエゾシカを捕獲しにいくところ(電殺後ソリで運搬)
わなでの捕獲数のうち半数近くがくくりわなでの捕獲となり、箱わなや囲いわなで警戒心をもったエゾシカに対して有効な手段であるようです。
ただ、どの捕獲方法が最もコストがよいか一概に言い切ることは難しく、今後も検討しながら進めていく必要があります。
3月25日(月曜日)に斜里郡斜里町において開催された知床世界自然遺産地域連絡会議では、エゾシカの密度が低下したことにより、以前は確認できなかった植物が確認されるなど植生が回復していることが話題に上がりました。
数年にわたって実施してきたエゾシカ捕獲事業の効果を感じています。
木の幹をかじるエゾシカ
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