知床森林生態系保全センターブログ(2018年2月)
2月14日 技術交流発表会
2月6日と7日に札幌で開催された「平成29年度北の国・森林づくり技術交流発表会」に参加しました。当センターは「森の恵みを無駄なく頂きます。~廃棄物を資源に!エゾシカ捕獲の有効活用事例~」と題して発表を行いました。
(開会式の様子)
エゾシカを捕獲していることについては、以前のブログで紹介しましたが、
捕獲されたシカたちのその後が気になった方もいたのではないでしょうか。
シカの捕獲は全国的に行われていますが、多くが廃棄物として処理されているのが現状です。
しかし、当センターでは、捕獲されたシカを養鹿施設へ提供し、食肉やペットフードとして活用しています。
シカ肉を活用するためには、捕獲後すぐにシカ肉処理を行える等、容易ではない条件を整えなければなりません。
しかし、有効活用事例を紹介することで、活用に前向きに取り組む地域が増えていくことを願っています。
札幌で発表会が行われている頃、知床では流氷が接岸しました!
一面の真っ白な流氷は、感動的な景色です。
2月2日 知床流氷フェスと皆既月食
1月30日に、斜里町観光協会主催の「知床流氷フェス2018」が始まりました。(詳細はこちら)
会場は知床国設野営場で、当センターの目の前です。
開会式の様子です。
アイスタワー等があり、冬ならではのイベントです。
この日の気温は約マイナス10度!
お越しになる際は防寒対策をしっかりとすることをお勧めします。
また、1月30日は北海道が定めた「知床の日」でした。
なぜ1月30日なのでしょうか?
この日は、世界遺産登録年(平成17年)の知床における流氷接岸初日だそうです。
知床の豊かな生態系を支える出発点として重要な意味を持つ「流氷」にちなんで制定されました。
その流氷ですが、当センターから見える範囲では、接岸までもう一息!といったところです。
1月31日は皆既月食でしたが、知床では雲もなく、良く観察することができました。
センター職員も撮影に挑戦してみました!
知床から見た月食をご覧ください。
下の写真は、望遠鏡にスマートフォンを当てて撮影したものです。
(コツがいるそうです)
次の写真は一眼レフで撮影したものです。
月の周りに星も写っているのが分かるでしょうか。
皆既月食中は、明るい月の光が遮られるため、星が良く見えました。
とても寒かったですが、神秘的なひとときでした。
お問合せ先
知床森林生態系保全センター
〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
ダイヤルイン:0152-24-3466
FAX番号:0152-24-3477