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北海道森林管理局

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    知床の森の今の姿をブログで紹介します。森林の不思議や役割に興味を持ってみませんか。 

     長期定点撮影調査を行いました。(12月25日)

    12月24日に長期定点撮影調査を行いました。
    この調査は、平成10年からエゾシカによる植生への影響を観察するために行っているものです。

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    雪が積もったこともあり、柵内外の植生の違いが分かりづらくなっていますが、雪が積もる前の11月25日に撮影したものを見ると・・・

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    写真のとおり、柵で守られている内側ではササが生茂っていますが、柵外ではササが生えていません。これはエゾシカの食害によるものだと考えられています。エゾシカは、ササを好んで食べる動物ではありませんが、雪の比較的少ない地域に集まってササを食べるので柵外と柵内で植生が違うのです。

    現在知床では、エゾシカが好んで食べるキハダやハルニレの稚樹等が少なく、エゾシカが好んで食べない植物(ミミコウモリやハンゴンソウ等)が増えていることが問題となっております。

    なお、調査を終えた帰り道でエゾリスを見ることができました。木から木へと走り回っていました。

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    (正月公志)

     ワシウォッチング(12月15日)

    休日を利用してワシウォッチングに出かけました。12月5日に雪が降った影響もあり、6日のウトロの町や知床連山の景色は、白粉で化粧したように美しく変わりました。

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    ワシを探しながら歩いていると、突然、黄色い嘴と黒と白の羽が美しいオオワシが目の前に飛んできました。

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    そして、またしばらく散策しているとオジロワシも見つけることができました。顔が凛々しくとてもかっこ良いワシでした。

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    オオワシとオジロワシが並んで仲良く木にとまっているところも見ることができました。
    日向ぼっこをしていたのでしょうか。それとも獲物を探していたのでしょうか。 

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    私は、知床に赴任してきてから約1年が経ちました。ここでは、美しい自然や色々な動植物に出会えることができ、毎日が刺激的です。

    (正月公志)

      東京農業大学の学生達を対象に知床実習を行いました。(12月11日)

    11月25日に、東京農業大学 生物産業学部動物資源管理学研究室(オホーツクキャンパス)に所属する教員及び学生25名が知床半島の自然環境や野生生物に関する知識を深めるため来所されました。

    午前中は、展示施設とセンターの事業概要について説明を行った後、エゾシカ生体捕獲用の囲いワナの見学を行いました。ここでは、エゾシカの個体数及び採食圧の増加によって植生の変化が起きている現状やエサでワナまで誘引し捕獲するまでの手順、ワナの構造について説明させて頂きました。

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    午後からは、イワウベツ川にある治山ダム改良の現場見学を行いました。

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    サケ科魚類の遡上を可能とするために、治山ダムのスリット化や切り下げを進めている川です。

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    治山ダムは、土砂災害から住民の生命や財産を守るためのものですが、防災機能を維持しつつ、魚が遡上できる環境を整えることも必要です。河川の状況は日々変化するので、それらを踏まえながら、今後も最善の方法を検討していく必要があります。
    現地学習会を終えた学生達からは、自然及び生態系について座学では見えてこない部分を学べたことは良い経験になった等の感想が聞かれました。

     

    ( 正月公志)

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    お問い合わせ先

    知床森林生態系保全センター
    〒099-4355北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
    ダイヤルイン:0152-24-3466
    FAX:0152-24-3477

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