知床の森の今の姿をブログで紹介します。森林の不思議や役割に興味を持ってみませんか。
道有林の先進的な魚道を見学しました(7月28日)
北海道森林管理局では水土保全機能と生物多様性保全を目的に、河川工作物の改良工事に着手しているところです。 構造物の保全機能を維持しつつ、魚類などの生息環境を復旧させることは、多くの知識と経験、技術を持っていなければ難しいことです。 そこで実務担当者の知識を広げるため、北海道オホーツク総合振興局東部森林室へお願いをし、東部森林室が実施している先進的な魚道を7月23日に見学させて頂きました。
参加したのは、世界自然遺産に指定されている知床半島も管轄する網走南部森林管理署、根釧東部森林管理署、知床森林生態系保全センター、それと豊かな生態系を有する常呂川水系等を管轄する網走中部森林管理署です。
最初に見学したのは、津別町字布川 ドードロマップ沢です。 昭和44年に施工された鋼製ダムによりサクラマス等の遡上が困難になっていたものを平成13年に改良工事を実施したことで、それ以降、多くの産卵床が上流で確認できるようになっています。 木材利用の推進も考慮された木製魚道で、色んな工夫が多く採用され大変勉強になりました。
次に見学させて頂いたのは津別町字木樋 ツネツグの沢です。 こちらも本体は鋼製ダムですが、魚道はコンクリートブロック魚道工です。
魚道へ上流から入り込む土石の対応や魚道の向き等、こちらも多くの技術が詰まっていて多くを学ぶことができました。
今回学んだことを活かし、今後もより生態系に配慮した設計ができるよう担当者一同、心を新たにしました。 北海道オホーツク総合振興局東部森林室の皆様、お忙しいところ本当にありがとうございました。
(知床森林生態系保全センター佐藤祐吉)
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