広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です! (京極森林事務所)後志森林管理署 京極森林事務所 首席森林官 嶋貫 新二こんなところです
当事務所は、倶知安町・京極町内の国有林約1万4千haを管理しており、両町の森林面積の約40%を占めています。 国際リゾート地倶知安担当区部内には、ニセコグランヒラフ・花園・ワイスの3つのスキー場があり、パウダースノーを求め海外からのお客様が多く、国際リゾート地へと発展を遂げ、現地は海外に居るかのような気分が味わえます。
水源林としての国有林京極担当区部内では、国有林を源流とするペーペナイ川に二つの大型ダムが設置されております。一つは農業利水専用の「双葉ダム」で、その水は京極町・倶知安町はもとより、30数キロ離れた共和町まで送られ、地域農業には欠かせないものとなっています。もう一つは、双葉ダムの上流部に北電が建設した揚水式発電の「京極ダム」です。 二つのダムが機能するために国有林が水原かん養の役割を通じてその一翼を担っているといえます。以上のことからも、森林の持つ役割は木材生産のみならず多種多様であることがうかがえます。
防風林部内には、幅約50m延長約1.5kmのカラマツを主体とした防風林があります。この林は、農地に隣接し、地域住民と密接な関係にあることから、立木の老齢化による立枯れ木の確認や境界の巡視は重要な業務となっています。 また、ワイススキー場近辺は、山菜のタケノコの採取に多くの方が訪れます。シーズン到来とともに、林道の状況を確認する問い合わせが殺到し、林道や接続する道道には多くの車が駐車するので、交通安全や山火事注意を促しています。併せて、行方不明などの事故が起きないよう声かけしているところです。
町有林への支援今年度から倶知安町の町有林森林整備計画策定に向け地元の森林管理署として支援することとなり、私もそのメンバーとして参画しています。 おわりに森林からさまざまな恩恵を受けていることを日々の業務をとおして感じております。森林の恩恵を継続させるため、引き続き業務に努めていきたいと考えています。
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