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北海道森林管理局

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    こんにちは森林官です!

    広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します 

    こんにちは森林官です! (北雄森林事務所)

    網走西部森林管理署 西紋別支署 北雄森林事務所  森林官     山中  泰広
                                                                      森林官補  海老沼ちひろ

    当森林事務所の所在地

    当事務所は、北海道の北東部、滝上町にある国有林のうち、市街地にほど近い約7,700ヘクタールを森林官1名と森林官補1名で管理しています。
    滝上町と言えば、有名なのは芝ざくらですね。ピンク色の絨毯が山を覆い尽くす景色は美しく、町外からも毎年沢山の方が訪れますが、滝上町は森林率が90%を超える林業の町でもあります。写真の芝ざくら滝上公園の上に見える森林は、当事務所の管轄する国有林です。

    芝ざくら滝上公園と国有林.jpg
    (芝ざくら滝上公園と国有林)

    伐って植える

    こからは、当事務所の普段の仕事について、紹介します。西紋別支署は道内でも木材生産量の多い署であり、平成29年度は2万5千m3の素材生産を予定しています。当事務所でも、間伐や主伐期を迎えた人工林の帯状皆伐(誘導伐)などの事業を行っています。
    まずは、伐採です。実際の伐採作業は民間の造材業者が行い、森林官は事業の監督を行います。主伐期を迎えた40年~60年生の木は太く、重機を用いた作業は、非常に迫力があります。

    帯状皆伐地の地拵後の様子
    (帯状皆伐地の地拵後の様子)

    皆伐の場合は、伐採した跡に造林の作業を行います。近年は、造林の作業も増えてきており(平成29年度は約55㏊)、地域でも作業の省力化と低コスト化が課題になっています。そこで、当事務所では、それらの課題解決に向け、低密度植栽試験地を設定しています。
    低密度植栽試験地では、昨年度、苗の間隔や列の間隔の異なるいくつかの区画に植栽を行い、㏊当たりの植栽本数を千本~2千本まで、4つに区分して植え付けました。今後は成長の比較などを行っていく予定です。こうした試験的な試みは、初めてのことばかりなので、試行錯誤しながら進めている状況ですが、新しい技術に触れる新鮮さ、面白さもあります。

    林道の管理

    林道の維持・管理も大切な仕事のひとつです。昨年は、北海道に3つの台風が上陸しましたが、当事務所でも林道を中心に大きな被害を受けました。災害の時は、迅速に被害状況を確認することが必要なため、日頃から、壊れやすい箇所を把握したり、排水設備の手入れをしたり、こまめに林道を見て回っています。
    巡視の最中には野生動物に出会うこともあり、そんなときは、大自然の中で働いていることを実感しつつ、可愛い姿に癒やされます。

     林道で出会ったエゾタヌキ
    (林道で出会ったエゾタヌキ)

    おわりに

    現代の生活では実感することが少ないですが、森林には様々な恵みがあります。できるだけ沢山の方々が、それらの恩恵を受けられるように、地域の豊かな森林を守り、活用しながら、次世代につないでいくこと。そのために技術を磨き、地域の声に耳を傾けながら、これからも日々の業務に励んでまいります。


    網走西部森林管理署 西紋別支署
    北雄森林事務所 
    住所:北海道紋別郡滝上町字滝ノ上原野3線北1番地
    電話:0158-29-2159

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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