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中部森林管理局

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    平成30年度国有林モニター会議(愛知森林管理事務所管内視察:平成30年10月)

    平成30年10月30日、国有林モニター会議(現地視察)を愛知森林管理事務所管内の段戸国有林にて開催し、モニター15名にご参加いただきました。
    当日は、段戸湖畔にて愛知森林管理事務所長の歓迎挨拶、参加者全員の自己紹介のあと、段戸モミ・ツガ希少個体群保護林まで移動し、管轄森林官から保護林と段戸国有林地域周辺状況の説明をしました。モニターの皆様は熱心に説明を聞いていただき、その中でも、段戸国有林地域で120年ぶりと言われるスズタケの開花、笹枯れ現象に関心が高く、笹の花の形、実のつけ方、新たに芽生えた芽の見分け方や、ネズミ被害の状況等について、質問がありました。


    段戸自然観察教育林(段戸湖畔)にて

     


    森林官の説明を熱心に聞き入る国有林モニターの皆さん

     

    ニホンジカ防護柵設置箇所では、担当職員から3種類の異なる防護柵の特徴、利点・欠点、コスト比較の説明がされ、モニターの皆様からは、どれも設置費用がかかること、設置した柵に鹿が侵入したか否か、設置した柵の効果の検証は必要ではないかなどの意見がありました。
    段戸国有林最古の造林地では、明治26年(1893)に植栽された人工林のこれまでの経過説明がされ、「凜々しい木々はこの地域の歴史であり、あと70年すれば伐採されるのは残念である。残して歴史を伝えていくのもよいのではないか」などの意見がありました。


    ニホンジカ防護柵の説明に聞き入るモニターの皆さん

     


    段戸国有林最古の造林地の説明を聞く様子


    ヒノキ天然更新試験地では、担当職員から密度調整の必要性及びその基準、試験地における調査の経緯などを説明しました。モニターの皆様は稚樹発生の多さに驚かれるとともに、「人為的な本数調整を行わなくても自然淘汰だけで適正な本数に移行していくのか。」「下草植生が無いのに落枝や倒伏木により、土が流されておらず、荒れていないのに驚き。細い木々の乱立する様子は可哀想。」などの意見を出されていました。
    今回の視察では、モニターの皆様方が熱心に視察され、質問されていたことが深く印象に残りました。また、現地の視察を通じて、学び感じたことを今後のモニター活動に活かしていただけるものと思います。
    中部森林管理局では、モニターの皆様から頂いた貴重なご意見を、今後の国有林野の管理経営に活かしていきたいと考えています。

    お問合せ先

    企画調整課
    電話:050ー3160ー6533
    FAX:026ー236ー2657