国有林の保全管理(森林生態系保護地域・保護林・緑の回廊)
森林生態系保護地域
森林生態系保護地域は、国有林のうち原生的な天然林を保存することにより自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、学術研究に役立てるために設定したものです。
湯沢支署管内には、岩手、秋田、宮城の3県にまたがる奥羽山脈の中央部地域に「栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域」が設定されています。
栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域の概要
保護林
国有林における「保護林制度」は、大正4年に発足し、学術研究、貴重な動植物の保護、風致の維持等の面で重要な役割を担い、先駆的な森林等の保護制度として機能してきました。近年、原生的な天然林の保存をはじめ、国民の森林の保護への要請が多様化、高度化したことを踏まえ、平成元年には、その保護及び管理の目的に応じた取り扱いを定め、既存の保護林を見直し再編して、さらに拡充を図ることとしました。
平成27年9月の保護林制度改正に伴い、これまでの7区分から「森林生態系保護地域」「生物群集保護林」「希少個体群保護林」の3区分に見直されました。
現在、湯沢支署管内には、「雄勝峠スギ希少個体群(旧植物群落)保護林」と「田代沼水生希少個体群(旧植物群落)保護林」が設定されています。
田代沼保護林リーフレート(PDF : 988KB)
緑の回廊
東北森林管理局が管理する国有林には、原生的な森林生態系や優れた自然景観を有する貴重な森林が多くあり、 このため、森林生態系保護地域等の保護林を積極的に設定するなど、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存等に努めています。
「緑の回廊」とは、そうした貴重な保護林同士を連結して、連続した自然林を回復することにより、本来生息・生育する野生動植物の広域的なつながりを確保し、分断された個体群の相互交流、生物多様性の保全に資することを目指し設定しています。
東北森林管理局では、平成12年度以降これまでに、5箇所、約179,000ha、延長にしておよそ900km設定され、平成15年度設定の「鳥海朝日・飯豊吾妻緑の回廊」は、関東森林管理局と共同し設定しています。
詳細図(東北地方の緑の回廊設定区域図)(PDF : 4,265KB)
湯沢支署管内には、「奥羽山脈」と「鳥海朝日・飯豊吾妻」の2つの「緑の回廊」が設定されています。
緑の回廊の名称 | 設定年度 | 延長(km) | 面積(ha) | 保護林(ha) |
奥羽山脈(PDF : 853KB) | 平成12年度 | 400 | 73,000 | 71,000 |
鳥海朝日・飯豊吾妻(PDF : 951KB) | 平成15年度 | 260 (235) |
64,000 (47,000) |
126,000 (79,000) |
※鳥海朝日・飯豊吾妻の()数字は、東北森林管理局単独の数量
他の地域の「保護林」及び「緑の回廊」については、東北森林管理局HPへリンクします。
お問合せ先
秋田森林管理署湯沢支署
担当者:業務グループ
ダイヤルイン:0183-73-2164
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