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東北森林管理局

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    一貫作業請負現地検討会および労働災害防止協議会の開催について


      平成28年11月14日(月曜日)に今年度から始まった、森林を伐採して木材を搬出する製品生産事業と伐採跡地に苗木を植え付ける造林事業を一緒に発注する、一貫作業請負の現地検討会と平成28年度の労働災害防止協議会を開催しましたので、その様子をお知らせします。

    1.平成28年度一貫作業現地検討会の開催について 

      今年度、当署で初めての発注となりました一貫作業請負箇所で「一貫作業請負現地検討会」を開催しました。検討会は、講師として森林技術・支援センター所長を迎え、一貫作業システムについての説明を受け、その後、実際に作業を行った事業体より現地の説明や事業中に感じたことなどのお話があり、最後に出席者全員で意見交換を行いました。
      当日は管内の森林組合、関係林業事業体などから約25名が出席して行われました。

      開催日時:平成28年11月14日(月曜日)  10時00分
      開催場所:青森県弘前市大字常盤野字黒森国有林22林班ろ1小班
      森林の状況:スギ、カラマツ、広葉樹
      林齢:62年生
      面積:20.14ha
      傾斜:5~14度
      施業群:スギ・カラマツ等長伐期施業群
      素材生産量:予定1,513立方メートル
      植栽本数:スギコンテナ苗 16,500本


    はじめに、津軽森林管理署長から挨拶がありました。
      署長からは、
    •  林業の低コスト化の必要性について
    • 一貫作業システムによる低コスト化について
     などのお話しがありました。


    続いて、森林技術・支援センター所長より一貫作業システムについて説明がありました。
    • 林業(造林・保育)の低コスト化には次のような手法がある。
    •      植栽本数の見直し
           下刈回数・方法の見直し
           コンテナ苗の活用(作業工程の向上)
           一貫作業システムの導入
    • 一貫作業システムは森林伐採・搬出後すぐにコンテナ苗を植栽することができるため、地拵え作業が原則必要ない。
    • 木材搬出などに使用した機械を利用して苗木を運搬できる。
    • 伐採作業と造林作業が同時にできるため伐採作業中に植栽作業の省力化を考慮した作業仕組みができる。

    その後、実際に作業した現場代理人から体験についてお話がありました。
    • 初めての作業で最初は戸惑った。
    • 伐採班と造林班が違うので効率的な植栽は出来なかった。
    • 集材路を工夫しないと効率が上がらない。
    次に、笹を刈り払った場合と刈り払わなかった場合を比べ、植栽作業にどのような影響があるかを検討しました。
    参加者の皆さんはコンテナ苗にも興味があり、作業性や活着について質問がありました。
    現地は10月に植栽し、約1ヶ月弱経過した箇所で途中1週間ほど積雪がありました、そのような環境の中ですが、移植ベラで掘り出してみると、根鉢から横に数本の白根が出ており、活着の良さに驚いていました。ただし、斜面の方向によっては全体の葉が茶色に変色している箇所もあり、植栽時期としてはこれ以上遅くなるのは活着しない恐れが生じると感じました。
    来春に活着状況を調査したいと思います。

    意見交換に入り次のような意見がだされました。
    • 全幹集材を推奨されているが集材路へ上げ木となる場面では非常に効率が悪い。
    • 伐採箇所が傾斜に沿った形で細長くなっているので、傾斜が強い箇所では作業路を作設する際に支障木ば多くなる。
    • 地形などを考慮した伐採箇所の形状にできると作業効率も良くなる。
    一貫作業システムは今年度から実施されたシステムですので、様々なケースや疑問が生じてくるものと思われます。
    津軽森林管理署では来年度以降も検討会を開催し、事業体などからの意見を聞き、問題などに対応しながら、より効率的で低コスト化になるように進めていきたいと考えております。

      

     2.平成28年度労働災害防止協議会の開催について

     平成28年11月14日(月曜日)「一貫作業請負現地検討会」終了後、弘前労働基準監督署と林業・木材製造業労働災害防止協会青森県支部の共催を得て、岩木青少年スポーツセンターにおいて「平成28年度労働災害防止協議会」を開催しました。
      当日は、参加事業体17社29名、関係者25名、総勢54名が参加し、弘前労働基準監督署から「労働災害防止対策等について」、また、林業・木材製造業労働災害防止協会青森県支部から「林業・木材製造業における労働災害の発生状況等について」の講話、意見交換を行い、今後も安全管理体制をしっかりと確立し、安全意識の高揚を図り、労働災害を発生させないように努力することを約束して閉会しました。
      開催内容は次のとおりです。 

      開催日時:平成28年11月14日(月曜日)  13時00分
      開催場所:岩木青少年スポーツセンター
      日程:津軽森林管理署長挨拶
             講義「労働災害防止対策等について」弘前労働基準監督署
                    「林業・木材製造業における労働災害の発生状況等について」  林業・木材製造業労働災害防止協会青森支部
             意見交換  出席者
             意見集約  津軽森林管理署長 

     


    はじめに、津軽森林管理署長より、国有林内での労働災害の発生状況、東北森林管理局内の労働災害の発生状況などが説明され、特に伐倒作業に関する災害が多くなっている、伐倒木の状態、周囲の確認、退避路の確保、連絡合図の徹底をお願いしたい。また、今後冬期作業となるが、準備運動の徹底、通勤路の交通事故防止、周囲の確認の徹底をお願いしたい。と挨拶がありました。


    次に、弘前労働基準監督署より「労働災害防止対策等について」と題した講義が行われ、労働災害発生の動向の説明、また、建設工事の特に建設機械に関わる労働災害の具体的な事例の分析やリスクアセスメントを行った。
    今後、冬期を迎えるにあたり冬期特有の労働災害防止するための「冬期労働災害防止運動」が展開中であること、また、車両系木材伐出機械に係る必要な措置についてもお話がありました。

     最後に、林業・木材製造業労働災害防止協会青森県支部より「林業・木材製造業労働災害防止規程の変更について」の講義をいただきました。 講義は、これまでいろいろな現場を点検した結果から、実際に現場で起こりそうな災害事例や不安全行動について実例を交えて説明がありました。内容について簡単にまとめてみました。

    • 林業の労働災害で被災者となった者には中高年者、経験豊かな方の災害が多いように感じる
    • これまでの経験が変なプライドとなっているようにも感じられる。
    • かかり木の処理についも、恥ずかしいので自分で処理しようとあびせ倒しや、かかられた木に手を付けてしまったりと、不適切な処理により災害となってしまう。
    • 伐倒時の合図についても、動作により方法が決まっていたり、合図するタイミングも決まっているのに、とりあえず吹いてればいいというようなのが多い、普段から合図をしていないのがすぐわかる。
    • 労働災害の発生する率が林業が他の業種に比べてずば抜けて高い、いろいろな要因はあると思うが、これを何とかしなければ後継者も増えず、業として成り立たなくなる、とにかく災害を減らしたい。
    と様々な現場を点検してきた経験からの講義で、事業体の皆さんも共感してるように感じました。これで講義は終了となります。


     
     
     
     
     
     
     
     
     
    休憩を挟み意見交換に入りました。意見交換は労働災害防止だけでは無く、午前に行われた一貫作業請負現地検討会に係るものもあります。また、出席した感想など参加した全事業体より発言をいただきました。内容は次のとおりです。

    安全関係について
    • チェンソーの防護衣のチャプスの取扱いはどうなるのか。
    • 刈払機の防護衣はどうか、また、プロテクターはどうなのか。
    • チェンソーを使用する場合に防護眼鏡も必要なのではないか。
    • 弊社では毎月、安全パトロールを実施している。
    • 災害防止、事故防止は、とにかく対策を繰り返し繰り返し行うことで体にしみこませることが大切だと思う。
    • 事故防止には機械化が必要だと考えているが、機械に関わる災害防止も必要となる、災害防止には面倒くさいと思わず、やらなければならないことは確実にやることが必要である。
    • 重機に関わる災害が多いと感じる、バックカメラなど死角を減らすことも大切だと感じている。
    一貫作業について
    • 作業道の作設について作業しながら自由に作設できるようにならないか。
    • コンテナ苗を増やして欲しい。
    • 他県では重機による下刈作業で低コストの実験もしている。
    • コンテナ苗の価格は下げられないか。
    • コンテナ苗の運搬はどのようにするのが効率的か。
      質問には、弘前労働基準監督署、林災防青森県支部、津軽森林管理署が連携して回答しました。たいへん貴重なご意見等であり、今後の安全活動及び労働災害の防止などに役立てたいと思います。









     


    3.終わりに

     平成28年度労働災害防止協議会を開催するにあたり、弘前労働基準監督署及び林業・木材製造業労働災害防止協会青森県支部の皆様に多大なるご協力を賜り、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
     津軽森林管理署では、昨年度開始早々に労働災害が発生し、各事業体などへの情報提供や安全指導など行ってまいりましたが、その後は請負事業体等の皆様のご協力を賜り無災害を継続しております。
    労働災害を無くするためには、使用者が先頭になり、現場も一体となり本気になって法令等の遵守、積極的な安全活動を行う必要があると考えており、今後も事業体の皆様の協力を得ながら、実効性のある安全活動進めてまいりますので、引き続き各方面からのご協力をお願いいたします。

     

     

    お問合せ先

    津軽森林管理署

    代表:0172-27-2800
    ダイヤルイン:0172-27-2800
    FAX番号:0172-27-0733