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東北森林管理局

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    管内国有林の紹介

    管内の国有林データ

      仙台森林管理署が管理する宮城県南部地域の国有林は、宮城県のほぼ中央部から福島県境まで、仙台市をはじめ7市12町に広く分布し、国有林面積はこの地域面積の20%、55,263haとなっています。

      また、その管理する森林の公益的機能の発揮を重視し、それぞれの森林に期待される機能類型に応じた管理経営を行います。

    管内国有林の機能類型別に見た森林資源

    •  機能類型 山地災害防止タイプ うち  快適環境形成タイプ 水源涵養タイプ 自然維持タイプ 森林空間利用タイプ 合  計
      土砂流出崩壊防備
      気象害防備
      人工林
      育成単層林
      1,745.03
       1,735.87  9.16  -  11,772.44  713.15 2,856.78   17,087.40
      人工林
      育成複層林
      82.14
       82.14  -  -  415.46  34.49  218.48  750.57
      人工林
      小計
      1,827.17 1,818.01  9.16  -  12,187.90
       747.64  3,075.26  17,837.97
      天然林
      育成単層林 
      2.53  2.53  -  -  174.95  -  58.18  235.66
      天然林
      育成複層林
       281.22  281.22  -  -  389.70
       -  15.45  686.37
      天然生林

       6,316.01  6,316.01  -  -  9,689.93  12,749.71  2,995.47  31,751.12
      天然林
      小計
       6,599.76  6,599.76  -  -  10,254.58  12,749.71  3,069.10  32,673.15
      無立木地

       -  -  -  -  107.84  107.84
      竹林

       -  -  -  -  4.20  4.20
      林地計

       8,426.93  8,417.77  9.16  -  22,550.32  13,497.35  6,144.36  50,618.96
      林地以外

       538.52  310.27  228.25  -  659.93  2,718.00  723.15  4,639.60
      合  計
       8,965.45  8,728.04  237.41  - (4.20)*
       23,210.25
       16,215.35  6,867.51 (4.20)*
      55,258.56
    • 単位ha
    • 出典:第五次国有林野施業実施計画書
    • 注*:(  )は竹林の面積で外書。
    • (用語の説明)
    •    育成単層林・・・・・スギ・ヒノキなど人力により植え付けられた森林で、同じ年齢の木の集まり。
    •    育成複層林・・・・・スギ・ヒノキなど人力により植え付けられた森林で、様々な年齢の木の集まり。
    •    天然生林・・・・・・・人の手をかけず、天然の力により育っている森林。
    •    無立木地・・・・・・・木の生えていない地域。
    •    竹林・・・・・・・・・竹でできた林。
    •    林地以外・・・・・・・道路など林地ではないもの。

     

    管内の森林面積

    区域面積

    278,320

    100%

    国有林

    55,410

    20%

    民有林

    108,468

    39%

    その他

    114,442     

    41%

                                                                                                                
    単位:ha
    出典:宮城南部国有林野地域別の森林計画書(自平成28年4月1日至平成38年3月31日)による。 



    保安林の整備

      森は、水を蓄えたり災害から暮らしを守り、豊かな生活環境のため、さまざまな働きをしています。このような働きに対する期待が特に高い森林は、保安林に指定され良好に整備しています。
       仙台森林管理署の管理する国有林は名取川流域の水源など全体の84%の森林が保安林に指定され、災害を防止するための「治山ダム」を整備したり、崩壊地の植生を回復するなどの「治山事業」を行っています。

     

    レクリエーションの森 ← 紹介のページはこちらをクリック

      豊かな自然環境を積極的に活用するため、国有林野の中から美しい森林や山、渓谷、湖など自然の美しさを楽しむことができる景勝地や野外スポーツに適した森林空間等を「レクリエーションの森」として設定しています。
      仙台森林管理署には12カ所1404haのレクリエーションの森があります。

    種類

    特徴

    名称

    面積
    (ha)

    所在市町村

    自然休養林
          ↑
    (紹介ページへ)

    特に風景が美しく、保健休養に適している森林です。
    自然探勝、登山、ハイキング、キャンプなど多様な 森林レクリエーションを楽しむことができます。

    • 仙台 権現森地区

    203.58

    仙台市

    • 仙台 鈎取地区

    59.37

    仙台市

    • 仙台 台原地区

    49.78

    仙台市

    • 仙台 三共地区

    45.97

    仙台市

    • 仙台 海浜地区

    156.71

    仙台市

    自然観察教育林
            ↑
    (紹介ページへ)

    自然科学教育や自然観察に適している森林です。
    自然探勝を楽しみながら植生、野鳥などの観察や森林の働きなどを学ぶことができます。

    • 白石蔵王

    7.21

    白石市

    • 宮城蔵王野鳥の森

    58.02

    蔵王町

    野外スポーツ地域
            ↑
    (紹介ページへ)

    雄大な自然と新鮮な空間に浸り、スキー、テニスなどのスポーツで爽快な汗を流し、リフレッシュできます。

    • 宮城蔵王(笹谷)

    60.33

    川崎町

    • 宮城蔵王(澄川)

    121.41

    蔵王町

    • 宮城蔵王
    • 烏帽子スキー場

    234.57

    蔵王町

    • 宮城蔵王
    • 白石スキー場

    322.56

    白石市

    • 宮城蔵王
    • 七ヶ宿スキー場

    84.17

    七ヶ宿町

    出典:第五次国有林野施業実施計画書


    保護林

      「保護林」とは、原生的な森林やその生態系からなる自然環境の維持、動物及び植物の保護、遺伝資源の保存、施業及び管理技術の発展等に特に資することを目的として、区域を定め、禁伐等の管理経営を行うことにより、保護を図っている国有林野のことです。
       国有林野事業では学術の研究、貴重な動植物の保護、風致の維持等を目的とする国有林野独自の制度として、大正4年に保護林制度を発足させて以来、その保護に努めてきました。そして平成28年度より東北森林管理局保護林等設定管理委員会により再編が検討され、3種類の保護林に整理されています(検討の内容はこちら)。
       仙台森林管理署では、現在6箇所(7,602ha)の保護林があります。

    種 類
    名 称
    面 積
    特  徴  等
    東北森林管理局
    ↓ HPへリンク ↓
    生物群集
    保護林 
     船形山(御所山)
    2,746.23

    (うち保存地区)
    317.51  
    (うち保全利用地区)
    2,428.72 

      船形山(御所山)を中心とする広域的な自然植生域で、ブナ帯上部に亜高山性の針葉樹林を見ない。植生の主体は、ブナーチシマザサ群落で、ヒメアオキ、ヒメモチ、ハイイヌガヤ、タムシバなどが出現する裏日本型ブナ林の特徴を持ち、亜高山帯域には、チシマザサ、ヒメノガリヤスの風衝草原、ハイマツ群落、ミヤマナラ群落等が見られる。この多様な植物群落を一体のものとして保存するとともに森林生態系の効果的な保全に資する。




     船形山(御所山)生物群集保護林
     蔵 王
    4,793.12 
      奥羽山脈の南部に位置する蔵王連峰の山岳地帯に位置し、山地帯から亜高山帯にかけての希少な植物及び群落が見られる。
      これらの植物群落を一体のものとして保存するともに、森林生態系の効果的な保存に資する。
      繁殖又は成育する動物にも留意し、原則として自然の推移に委ねるものとする。



     蔵王生物群集保護林

    希少個体群
    保護林
     斗蔵山ウラジロガシ遺伝資源
     11.94     宮城県角田市の阿武隈川中流域に位置し、カヤ、モミの針葉樹とウラジロガシ、アカガシの常緑広葉樹及びケヤキ、イヌシデ等の落葉広葉樹の混交壮齢林で成育は良好。
      当林分は旧仙台藩時代に槍の柄を生産する目的のため保護され、また、斗蔵寺に対する信仰、ウラジロガシの北限として大正8年、学術参考保護林を設定。このウラジロガシの遺伝資源を保存。



     斗蔵山ウラジロガシ遺伝資源希少個体群保護林
     鈎取山モミ  9.08    宮城県仙台市の八木山地内西部に位置し、モミを主とする落葉広葉樹混交林で、モミを保存するとともに、自然の推移に委ねた場合の変化を観察・記録し、学術上並びに森林施業上の資料とする。
     

     鈎取山モミ希少個体群保護林
     青葉南モミ  5.54     宮城県丸森町の阿武隈川支流雉子尾川上流に位置し、モミを主とする落葉広葉樹混交林で、モミを保存するとともに自然の推移に委ねた場合の変化を観察・記録し、学術上並びに森林施業上の資料とする。


     青葉南モミ希少個体群保護林
     弥太郎山針葉樹  35.36     宮城県白石市の西方小藤蔵山地内に位置し、天然アカマツ、モミ、ヒメコマツ、ヒバの天然林で、この林分を保存するとともに、自然の推移に委ねた場合変化を観察・記録し、学術上並びに森林施業上の資料とする。


     弥太郎山針葉樹希少個体群保護林


    出典:第五次国有林野施業実施計画書(第二次変更計画) 



    美しい森林づくりのモデル的な取り組み

    美しい森林づくりモデル的な取り組みとして、列状間伐による効率的な施業や枝打施業のモデル林による取り組みに努めています。

    仙台森林管理署では、スギ枝打施業モデル林を設定しています。

    スギ枝打施業モデル林(PDF:156KB)