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東北森林管理局

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    平成29年度 ナラ枯れ被害対策現地検討会を開催しました。

    平成29年11月1日(水曜日)
    岩手県下閉伊郡岩泉町大牛内国有林578林班に小班

    当署では、平成28年度に初めてナラ枯れ被害が確認されてから、被害の拡大防止を目的として、ナラ枯れ防除事業による駆除事業を実施しています。
    今回、新たな被害の先端地となった岩泉町小本地区において、当該被害のメカニズムと駆除方法の周知を図るため、今後、被害が想定される未被害地域を含めた関係機関並びに林業事業体等の関係者40人を集めて現地検討会が行われました。
    御殿崎自然休養林駐車場での開会あいさつの後、検討会会場へ移動し、担当者から現地概要及びナラ枯れ被害のメカニズムの説明がありました。

    その後、駆除方法の実演を見学し、意見交換が行われました。


    開会

    ナラ枯れ被害のメカニズムについて

    カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌による被害であり、ナラ菌の作用により通水機能を失った健全なナラ類が枯死に至ります。
    被害を受けたナラ類は紅葉前の7~8月に葉が赤褐色に変色を始めることが特徴である。
    対策としては大きく分けて予防と駆除がある。

    被害木処理

    (1)伐倒くん蒸
    薬剤をかけた伐倒木をシートで覆い、くん蒸する方法。
    伐根高30cm以下で伐倒し、幹は1m程度に切断後、薬剤が浸透し易いよう切れ込みを入れる。シートが破れないよう面取りを行い、シートで覆いつつ薬剤を満遍なく振りかけ、風等で捲れないようシートの裾を土等でしっかり押さえる、伐根も同様に処理を行う。
    枝条はくん蒸しないため50cm程度に切断して別に集積する。
    (2)立木くん蒸(薬剤注入)
    根元から1.5mの高さまで穴を開け薬剤を注入し、くん蒸する方法。
    穴は根元から0.5mまでは10cm間隔の千鳥、0.5m~1.5mまでは20cm間隔の千鳥。ドリルは径10mmを使用し、上方から45°の角度で深さ25mmの穴を開ける。薬剤は穴から溢れる直前まで入れ、注入漏れの無いようにする。
    使用するドリルはエンジン式やバッテリー式等があるが、使用及び持ち運びにそれぞれ一長一短がある。
    伐倒くん蒸処理
    立木くん蒸
    最後に行われた意見交換で出された主な意見は以下のとおりです。

    (1)予防は必要であるが、現段階での早急な対応というのは難しい面があり今後の調整が必要。
    (2)被害の先端地における監視はヘリや船も考えられるが、地上調査による巡視が主となる。
    (3)地域住民からの情報も重要であり、窓口をしっかりと周知しておく必要がある。
    (4)他の事業実行中に隣接地で被害を見つければ連絡できるが、早期発見に努めるのなら委託発注を検討してもいいのではないか。
    (5)駆除未経験の事業体は、こういった現地検討会で知識を深めつつ、実際に駆除を行っていく  中で勉強しながら実行する形になる、その際、経験のある事業体には協力をお願いしたい。
    (6)新規事業体が参加できる公告内容が望ましい。

    意見交換
    今回の現地検討会は、未被害地域における対策に重点を置き、被害状況の周知と駆除処理方法の工程を見ていただきました。
    その中で、予防、駆除体制における今後の課題等が見えてきたと共に、対策の重要性を改めて認識する場となりました。
    三陸北部森林管理署では、これらの意見を今後の事業へ反映していくと共に、ナラ枯れ被害拡大防止に努めてまいります。

    お問合せ先

    三陸北部森林管理署 業務グループ(森林育成担当)

    ダイヤルイン:0193-62-6448
    FAX番号:0193-63-4872