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森林づくりにあたっては、地球温暖化防止、生物多様性の保全などの多様な要請に適切に対応するため、個々の国有林を重点的に発揮させるべき機能によって5つのタイプに区分し、管理経営の主目的を明確化した上で、それぞれの機能が十分に発揮されるよう適切な施業を推進しています。
土砂の流出、崩壊の防備や水源のかん養が特に求められる森林は「保安林」に指定し、良好な森林に整備しています。
三陸北部森林管理署の管理する国有林には、閉伊川流域の水源林など、全体の80%の森林が保安林に指定されています。
これらの保安林には、災害を防止するための「えん堤」を整備したり、崩壊地の植生を回復する「治山事業」を推進しています。
アイオン沢谷止工(宮古市川井)
人と森林とのふれあいの場を提供するため、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる自然休養林や野外スポーツ林などのレクリエーションの森を設定し、森林とのふれあい環境を整備をしています。
三陸北部森林管理署には1カ所、83haのレクリエーション(十二神自然観察教育林)の森があり、皆さんに親しまれています。
十二神自然観察教育林(宮古市重茂)
国有林では、原生的な天然林の保存、貴重な野生動植物が生息する森林などを保護林に指定し、その保護・保全に努めています。
三陸北部森林管理署の管理する国有林には、希少な高山植物が数多く生育している早池峰山周辺森林生態系保護地域(4,120ha)をはじめ、岩泉町の大川源流部に位置する櫃取湿原植物群落保護林など11ケ所、4,469haの保護林があり、保護・保全が図られています。
また、生態系保護地域と各地の保護林を連結した北上高地緑の回廊(14,879ha)を設定しています。
櫃取湿原植物群落保護林(岩泉町)
再生産可能な資源である木材を循環的に利用するため、自然条件等を勘案しながら、木材生産と植林を繰り返して、木材を安定的に供給するよう努めています。
木材生産