森林・林業技術交流発表会課題及び技術情報
日常業務における課題の解決と業務の低コスト化に向けた取り組みの紹介コーナーです
森林や林業について、職員が一丸となって行っている新たな技術の開発・改良への取り組みや、民有林と国有林が連携した地域の課題解決のための取り組みなどを発信します。公開論文一覧
年度 | 研究名 |
研究者氏名 | 入賞他 | |
R2 | 伐採系森林整備における多様な森林づくりに向けた取組について | 業務グループ 主任森林整備官 |
田村 太志 伊藤 研吾 |
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R2 | Leafletを活用した簡易GISの整備について | 森林情報管理官 | 遠藤 周作 | 森林技術部門 優秀賞 |
R1 | 志戸前川地区直轄地すべり防止事業の着手と今後の方針について | 治山技術官 治山グループ |
佐々木 秀隆 平野 和貴 |
森林技術部門 奨励賞 |
H30 | 防鹿柵の工法比較と維持管理について | 森林官 主任森林整備官 総括森林整備官 |
梶本 愛 長谷川 貴章 藤田 幸人 |
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H29 | 平蔵沢ヒバ人工林における天然更新による施業方法の一考察 | 業務グループ 森林技術指導官 |
瀬ヶ沼 恵佑 松尾 亨 |
森林技術部門 優秀賞 |
H29 | ニホンジカによる被害とその防除方法 | 署長 | 長江 恭博 | |
H28 | 民国連携による「松くい虫防除帯森林」の造成について | 森林技術指導官 | 松尾 亨 | 国有林野事業研究発表会 最優秀賞 |
H27 | 市場化テスト等を通した生産事業箇所の改善~盛岡式土場効果の検証と今後の課題~ | 地域統括森林官 主任森林整備官 地域技術官 |
落瀬 勝重 松田 卓士 畑田 宏 |
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H26 | 盛岡まちかど森林教室の取組 | 一般職員 一般職員 主任事務管理官 |
河合 秀樹 荒川 もも 川口 理 |
令和2年度:伐採系森林整備における多様な森林づくりに向けた取組について
森林の有する多面的機能の発揮に向け、多様で健全な森林へ誘導することが求められる中、盛岡森林管理署管内において初めて、小面積皆伐をモザイク状に分散配置する「保護伐」を計画した。また、関連して渓畔林保全の考え方も取り入れて伐採系森林整備を実施した。本事業を実行する中で、より効果的かつ効率的な施業の進め方について研鑽すべく、施業の計画から実行に至るそれぞれの段階において検討を行った。令和2年度:Leafletを活用した簡易GISの整備について
国有林GISが整備される一方、独自のUAVオルソ画像や地理院タイル等の公表データなど、森林資源の把握等において利用可能なデータも増えてきた。しかし、利用手順や操作の複雑さからGIS情報の利用が十分に進んでいないのが現状である。 この状況を解消し、GISの普及と利用を進めるため、GIS情報を誰もが気軽に閲覧できるような簡易GIS(ビューア)の構築に取り組んだ。令和元年度:志戸前川地区直轄地すべり防止事業の着手と今後の方針について
当署において令和元年度より着手している志戸前川地区直轄地すべり防止事業は、平成25年8月の豪雨における志戸前川流域での土砂流出等による災害の発生を受け、岩手県が実施した流域の荒廃状況の調査の際に明らかになった大規模地すべり地において、県からの要請を受け民有林直轄治山事業で実施しているものである。事業の概要とともに、令和元年度の調査結果と今後の方針について報告した。平成30年度:防鹿柵の工法比較と維持管理について
ニホンジカによる林業被害防除対策が喫緊の課題となっているなか、当署管内の虫壁山国有林内でもスギ苗木が3割程度食害にあうなど被害が出ているため、防除対策として植栽木の保護効果が高い防鹿柵について、作業コスト及び維持管理の比較をし、効果的な防除対策の考察を行った。平成29年度:平蔵沢ヒバ人工林における天然更新による施業方法の一考察
盛岡署管内の平蔵沢ヒバ展示林は東北局管内最古(約180年生)のヒバ人工林である。歴史的に価値のあるヒバ人工林を残しつつ、間伐や自然災害によってできたギャップから天然更新とその成長を促し、後継樹の育成につなげる施業の方法について調査を行った。ヒバ人工林を択伐施業により永続的に森林経営し、再造林コストの軽減や、青森県におけるヒバ林復元プロジェクトの参考となることを期待し、今後の展示林の取り扱いについて考察した。
平成29年度:ニホンジカによる被害とその防除方法
ニホンジカの生態、林業・生態系への被害の詳細、防除方法についてまとめた。ニホンジカは高い増加率と基本的に何でも食べる食性により、山村地域への被害を深刻化させている。
その対策として盛岡森林管理署では、防鹿柵3種類を設置して比較検討することとした。対策は地形や気候、予算等により適する手法が異なってくる。
平成28年度:民国連携による「松くい虫防除帯森林」の造成について(H28年度)
近年の温暖化により、岩手県でも松くい虫被害が拡大傾向にある。従前からの被害の早期発見と伐倒燻蒸による対策のみでは被害の拡大が阻止できないのではないかという危機感から、新たな対策として、被害先端地の北側にアカマツの空白地帯となる防除帯森林の整備を計画し、岩手県北部に存する「南部アカマツ資源」の保全に資することとした。防除帯森林の造成にあたっての課題点を掘り起こし、その解決に向け、民国連携で取り組みを行った。
平成27年度:市場化テスト等を通した生産事業箇所の改善~盛岡式土場効果の検証と今後の課題~
盛岡署では生産箇所の奥地化に伴い発生する様々な課題に対し、県道など一般舗装道路付近で土場として利用できる国有林を探し、そこに中間土場(=盛岡式土場)を設置したり、市場化テストや採材検討会の実施など生産及び販売に関する取組を行ってきた。これらの取組について報告をするとともに、その効果を検証した。平成26年度:盛岡まちかど森林教室の取組
国有林野事業の一般会計化を受け、国有林の民有林に対する貢献が今まで以上に求められるなか、若手職員による森林・林業に関する自主的な勉強会である「盛岡まちかど森林教室」を開催した。この教室は一般に公開し、地域の方々が森林・林業について学ぶ機会を設けた。これにより、地域と森林管理署との接点の役割を果たすことを期待した。
お問合せ先
林野庁 東北森林管理局
盛岡森林管理署
〒020-0061 岩手県盛岡市北山二丁目2-40
TEL:019-663-8001 FAX:019-663-8172