ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 岩手南部森林管理署 > 民有林直轄治山事業
当森林管理署管内,磐井川支流の産女(うぶすめ)川地域は,県内でも有数な地すべり地帯であったため,昭和22・23年のカスリーン・アイオン台風による,地すべり,山崩れなどによって激流がせき止められて大土石流が発生し,一関市に壊滅的な被害を与えました。 このため,昭和24年から民有林直轄治山事業で,治山ダム等の渓間工事により一応の安定をみたが,その後昭和38年頃から再び地すべり移動が見られ,災害の危険性が高まったことから,昭和44年に直轄地すべり防止事業が始められ,地すべりの原因である地下水を排除するトンネル暗渠工等の工事が進められ現在に至っています。 その成果として,地すべりの小康状態とともに,雨のたびに白濁したニゴリ沢は,今,「よみがえった水」として一関市民の飲料水として使用され,また,磐井川下流の安全が守られています。 また,平成20年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震の際にも治山事業実施区域での被害は,未実施の区域と比較して地すべり等の被害が抑えられていました。 |
アイオン台風での被害状況 |
石積ダム |
地すべりによる崩落箇所 |
トンネルに注ぐ地下水 |
位置
水系
事業面積