ヤナギラン
日本有数の大群落・・・「あっぴ高原」遊々の森
初夏の高原を鮮やかなピンクに染めるヤナギランは、東北や北海道などの少し寒い地方に分布します。名前の由来からすると、当然ラン科の植物と思い込みやすいのですが、
待宵草などの仲間でアカバナ科です。4枚の花弁を持つ花を美しい蘭にたとえ、柳のように細い葉を持つことからの由来です。英名で、「Fireweed」(火の雑草)と言われるように、
山火事の跡地や、伐採跡地に群落を作るパイオニア的な植物です。アラスカの山火事跡地がその数年後、数百Haの「ピンクの絨毯」のヤナギランにおおわれたタイガ地帯の
映像は幻想的でした。しかし、その生態上日当たりの良い草原や山火事跡地に生育するため、植物の遷移が進むことにより、次第に森林化してしまうのです。ヤナギランは
新天地を求め、風とともに種が旅をしていく「草生」のようです。「あっぴ高原」遊々の森では、牛馬の放牧をやめてから森林化が進んできたため、かつてのシバ草原が少なく
なってきました。そのシバ草原の植物をかつてのような姿に戻そうと市民や子ども達が刈り払いやシバ焼をしながらヤナギランなどのシバ草原の植生や景観を守る活動を行っています。
7月中旬~下旬が見ごろのヤナギラン。草原がピンクの花・緑のブナ・夏空のブルーがいいコントラストを見せてくれます。見に来てね!!!
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