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朝日庄内森林環境保全ふれあいセンター

森林病虫害情報 2008「ウエツキブナハムシ大発生」

ウエツキブナハムシの被害状況2008

昨年に続き今年も、ウエツキブナハムシの被害が大発生しています。
場所は昨年と同じ鶴岡市の湯殿山から田麦地区です。六十里峠を越えた月山南側山麓西川町の弓張平あたりにも相当発生しているようで、国道112号線月山道路からよく見ることが出来ます。
被害区域はかなり広く、目視では、田麦川流域、梵字川流域から小川流域に及び、生態系保護地域までおよんでいるのではないかと思われます。(平成20年8月26日・27日調査)

庄内森林管理署 六十里山国有林73林班

庄内森林管理署 六十里山国有林72・73林班

ハムシの食痕

林内 樹の下の枝まで被害がある

湯殿山分岐点から望む

三足一分山東斜面(生態系保護地域内)にも被害が認められる

 

隣接木でも食害の程度に差がある

食痕は葉の表面をこそげとった状態。林内調査 (ブナ施業公園75林班)

幼虫と食痕、ほとんどは葉の表面(上)に付着。活動休止中は頭部は見えず真黒、体長は約8~9mm

活動中は橙色の頭部が見える

枝を移動中、大半は一枚の葉に一頭が付着

   

成虫採取(8.27)成虫を採取するため、早朝に被害地周辺の灯火・自販機を見回ったところ、広範囲の自動販売機で飛来してきた成虫が確認できた。

体長約8~9mm(幼虫と同じくらい)

自動販売機にとまる成虫

成虫と食痕幼虫とほぼ同じ

食葉が原因か、落果が多い

ハムシ被害地より低い標高帯ではナラ枯れ

今年度の被害発生は、昨年度に比べ拡大傾向にあります。
ナラ枯れと異なり木を枯らすことはないので心配ないとのことですが、未登熟な実の落果が多いことから一帯に棲息する動物のエサ不足が心配です。

2008年8月27日

翌2009年は、更に広域に激しい被害が見られました。詳しくは観察日記 2009をご覧ください。

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