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東北森林管理局

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    低コスト育林現地検討会を開催しました(令和元年9月13日)

       青森の林業の未来を伐り拓く-2  低コスト育林現地検討会 
       -下刈
    はどこまで省略できるのか?-

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    • 当日の資料(クリックすると御覧いただけます)

    資料1 現地資料(PDF : 788KB)
    資料2 座学-1 背景とねらい(PDF : 217KB)
    資料3 座学-2 下刈省略の調査結果と分析(PDF : 2,357KB)
    資料4 座学-3 まとめにかえて(PDF : 403KB)



      現在、人工林は収穫期を迎えており、青森県内においても民有林の年間主伐面積は拡大しています。一方で、伐採後の再造林率は4分の1程度にとどまっており、青森県の林業や木材産業を持続的に発展させる上で大きな課題となっています。
      今回の現地検討会は、成林までに最も経費と人手を要するといわれ、再造林への大きなハードルになっている下刈について、県内の林業事業体や森林組合、関係団体、行政関係者を対象に従来のやり方を見直す機会を提供し、育林作業の低コスト化、そして収益増加による青森県の林業の発展を考えていくことを目的に、青森森林管理署と青森県林政課の共催で実施しました。


    1.  開催日時:令和元年9月13日(金曜日)10:00-14:30

    2. 
    開催場所:国有林 江利前澤山747林班(下刈省略試験地の視察)、蓬田村ふるさと総合センター(試験結果の説明、意見交換)

    3. 参加者:林業事業体・森林組合・関係団体等32名、行政関係者(市町村・県・国有林)51名、計83名

    4. 結果概要
      午前中は青森森林管理署管内の皆伐再造林跡地に行き、いくつかのパターンで下刈省略を実施した試験地を見て回り、下刈回数や地形の違いによる苗木の生長の程度や競合植生の状況を観察してもらいました。(試験地の詳細については資料1を御覧ください。)

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    • 下刈省略箇所を視察する様子


    午後からは下刈省略の結果の説明と意見交換を行いました。高井青森森林管理署長から背景と趣旨の説明の後、青森森林管理署の木村地域技術官から、午前中に見学した試験地で調査した、下刈回数や箇所の違いによる競合植生の状態や苗木の樹高成長量等の結果をドローンから撮影した下刈前後の動画も交えて紹介し、調査結果の分析に基づいた下刈省略に向けての考え方を説明しました。
      その後質疑応答や意見交換が行われ、同じ経過年数であっても場所の条件により下刈の必要性は大きく異なるのでよく現場を観察して下刈の必要性を見極める必要がある、下刈を省略すると、その翌年の下刈では折損のリスクが高まるとともに功程が著しく低下し、また蜂の巣が増えて蜂刺され災害の危険が増すことから、同じ回数の下刈を行う場合でも連続して下刈を行った方が良い、主伐後植栽までに年数が経つと地拵に手間がかかり、植栽後の競合植生の繁茂も旺盛になり蜂の巣も増加するが、一貫作業により蜂の巣の増加も抑えられ、下刈の回数を減らすことができる、などの意見が述べられました。
      青森県林政課の工藤森林整備グループマネージャーからは、今週10日に行われた「先進的林業事業体育成セミナー」において、宮崎では年間2,000haもの皆伐が行われ、補助金も労務も不足しているとのことであり、青森の将来の姿とも考えられることから、育林の低コスト化は避けられない。下刈は省略するというより、これまでやらなくても良いことをやっていたのではないか、という観点から、補助金の採択要件に合わせて行うのではなく、現地をよく観察し、必要最小限の面積、回数で下刈を行ってほしい、とのコメントがありました。
      東北森林管理局の小林森林整備部長からは、青森県にとどまらず東北地方各県において再造林率が低いという現状を踏まえると、とりもなおさず今までと同じやり方ではだめであるということであり、やり方を変える必要がある、そのために国有林は広大なフィールドを活用した試験などを通じて貢献してゆく、とのコメントがありました。
      最後に高井署長による全体のまとめが行われ、青森県における林業について、技術的な課題だけではなく、取り組みの方向や中心的な課題も含めて今後も関係者で考えて行こう、との提案で閉会となりました。

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    • 座学と意見交換会の様子

     


     

    お問合せ先

    青森森林管理署

    ダイヤルイン:017-781-0131
    FAX番号:017-766-3775