造林事業

森林の持つ公益的機能の維持増進を図ることを目的として健全な森林を維持造成しています。主な作業として、植え付け準備のため、雑草木や伐採木の枝などの除去、整理、地拵え作業を行い苗木を植え付けます。植え付け後は、植裁した苗木の生育を妨げる雑草木を刈払う下刈り作業を数年間行い、植裁木や有用な天然木の生育を妨げる他の樹木を切り払う除伐作業や保育間伐等を行いながら長期にわたり植裁木や天然木を大きく育てていきます。

保育 ・ 植栽等

下刈り作業

植え付け後

保育間伐前

↓

保育間伐後

松くい虫被害対策

森林被害としては、気象被害・生物被害・病害虫被害といった様々な要因があり、我が国において最も深刻な森林被害となっているのが松食い虫被害です。松食い虫被害とは、病原線虫であるマツノザイセンチュウが松の幹に侵入し松を枯死させるといった被害で、このマツノザイセンチュウを運ぶのがマツノマダラカミキリです。松は、本州以南に広く分布し、特に耐潮性に優れている為、日本海・太平洋沿岸といった海岸部に数多く存在し、飛砂、塩害等から住居や農地等を守るため、各地域の人達の生活に深くかかわってきました。
このような状況にあることから、松林の保全について、地域住民の皆様の関心も高まっており、蔓延防止や適切な防除対策が早急な課題となっています。

被害木の伐倒作業

被害木の燻蒸処理