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林業専用道技術者研修1

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 第1回研修が始まりました~1日目(平成23年8月22日)

 本日から、東北ブロック林業専用道技術者研修が、いわて共済ビル(岩手県盛岡市)において始まりました。

当研修は、日本型フォレスター研修育成事業の一環として、森林・林業再生プランにおける今後の路網区分の一つである「林業専用道」についての基礎知識の習得と路線選定、設計方法等の技術の向上を目的としています。 

今回は、森林土木工事等を担当している県職員6名、市町村職員10名、森林管理署職員14名、合計30名が参加しています。研修生は、3日間の日程で講義・現地実習の研修を受講します。

署長挨拶

  開講に当たり、伊藤盛岡森林管理署長から、「戦後造成された人工林が資源として充実しつつあるものの、外材に対抗できる価格競争を実現するためには、生産性を高め、搬出コストを抑えることが大きな課題であり、これには、林内で高性能林業機械が活躍でき、大型トラックで効率良く木材を運び出せるように、その条件整備としての路網整備をいかにうまく進めていけるか、さらにその加速化が鍵となっている。低コストで壊れにくく、継続的に使用できる路網を整備していくには、林道とは違った意味で、局地的な地形や地質について観察力・判断力を養うとともに、総合的な技術・ノウハウの蓄積が重要です。研修生の皆さんには、林道の技術を活かして、新たな概念として整理された林業専用道についても、一層のプロ意識を持って取り組んで頂くよう期待しています」との挨拶がありました。

 

 

林業専用道作設指針等の概要(講義)

    林業専用道作設指針等の概要について、講義が行われました。 

 講師

 講師の林野庁 加藤森林土木専門官 

 

 路網

    路網・作業システム検討委員会において、路網を構成する道を整理し、それぞれの役割を明確化しました。路網を「車道」と、主として林業用の機械が走行する「森林作業道」に区分し、さらに「車道」を一般の車 両の走行を予定して開設する「林道」と森林施業専用の車両の走行を予定して開設する「林業専用道」に区分し、長期間にわたり使用していくことを前提に整備していく必要があるとされました。

 

 課題

     森林・林業再生プランに掲げた、10年後の木材自給率50%の実現に向け、充実した人工林資源の活用に当たって、森林施業に主眼を置いた路網を早急に整備していくことが課題です。そのためには、森林施業に使い勝手の良い道や簡易な構造とするなど林道開設コストの低減が必要です。

   

 作設指針 

    林業専用道作設指針のポイントは、(ア)地形に沿った線形とすること、(イ)土構造を基本とする、(ウ)波形勾配と横断排水による分散排水であり、これを果たすため、詳細な規格・構造等を定めています。

    林業専用道の設計上の留意点は、(ア)ルートの選定、(イ)地形に追従した線形、(ウ)カーブの拡幅量に留意、(エ)土構造を原則、(オ)路面水の分散排水です。

 

 路網整備の課題

森林施業と作業システムについて、DVDで説明がありました。 

 

 林業専用道の調査設計(演習)

明日、現地実習を行う中台林道について、林業専用道として設計する場合の路線線形の検討を行いました。

 演習1   演習2

 

 2日目(平成22年8月23日)

研修2日目は、あいにくの雨天でしたが中台林道、田代平林道において、現地実習を行いました。

 中台林道

1日目に、中台林道を林業専用道として設計することを想定し、各班で図面上で検討した路線線形と既設林道の線形とを比較し確認を行いました。

また、中台林道延長580mを歩きながら、林業専用道として設計する場合、線形を見直す箇所、法面緑化や構造物の必要性等について検討を行いました。 

     現地実習中台3   現地実習中台4

 

        検討内容について班ごとに意見発表を行いました。

     現地実習中台1   現地自習中台2

 

        意見発表に解説を行う、加藤専門官と柴田外部講師

     講評

 

田代平林道 

午後から、田代平林道に移動し延長1000mを歩きながら、林業専用道として設計する場合、線形を見直す箇所、法面緑化や構造物等の必要性の有無等について検討を行いました。  

     現地実習田代3   現地実習田代4

 

      班ごとに意見発表をした後、講師から解説が行われました。

     現地実習田代1   現地実習田代2

     講評2

 

 3日目(平成23年8月24日)

研修最終日は、今後の活動に向けたディスカッションや林業専用道設計のポイントについてなどの講義と3日間の研修の振り返りを行いました。

 

2日目の現地研修で検討した林業専用道として設計する場合に見直すべき事項について、班ごとにとりまとめと発表が行われました。

     とりまとめ   検討 

     とりまとめ発表1   とりまとめ発表2

 

1日目に、中台林道を林業専用道として設計することとして検討した路線線形について、各班から発表が行われました。

     図上検討発表

 

波形勾配について説明 

     波形線形説明 

 

林業専用道設計のポイントについて説明

     設計ポイント

  

研修の振り返り

     振り返り

 

 

お問い合わせ先

森林整備部技術普及課
ダイヤルイン:018-836-2053
FAX:018-836-2012

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