ホーム > 政策情報 > 事業概要 > 国有林の管理経営 > 国有林の保全管理 > 病虫害等対策技術情報(リンク集) > マツノクロホシハバチ


ここから本文です。

マツノクロホシハバチ Diprion nipponicus

分類

ハチ目 マツハバチ科

マツノクロホシハバチ

分布

北海道、本州、四国、九州

被害

 幼虫はアカマツ等のマツ林にときどき大発生することがあり、群棲して食害する習性がある。同一林分で1~2年の発生で終息し、連年にわたって発生することは少ないとされており枯死に至ることもほとんどないが、北海道では1990年代に7千ha強の大規模な被害が発生し枯死木も大量に発生したことが報告されている。

 東北森林管理局管内では、白神山地(小岳)(中村1994)、五葉山(佐藤1974)でハイマツへの食害の記録があるが、いずれもその後深刻な被害には至っていない。

生活史

繭内で幼虫越冬し、翌春に蛹化する。年二化の場合、成虫は6月と8~9月に羽化し、幼虫は6~8月と8~10月に出現する。北海道と岩手県では一年一化であると報告されており、東北地方では一年一化と思われる。卵は針葉の組織内に産みつける。

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

幼  虫

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

終齢幼虫

 繭

マツノクロホシハバチ

 マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

成 虫♀

成 虫♂

 マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

繭_脱出後 

 成 虫 ♀(裏面)

成虫が脱出した繭

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

 成 虫♀

産卵痕?(若齢幼虫の付いていた葉にありました)

 

被害状況

マツノクロホシハバチ

マツノクロホシハバチ

ハイマツを食害する終齢幼虫(2013/9/28 朝日山地)

この写真で68頭数えられます。

葉を食い尽くされた枝

 

天敵

 サシガメやクモ類の捕食虫、寄生蠅、寄生蜂、イザリア菌、ネズミ等による死亡率が繁殖能力をはるかに越え、大発生の防止に大きな働きをした(佐藤ほか1973)ことが報告されている。

ヒメバチ科sp

ヒメバチが脱出した繭

ヒメバチが脱出した繭

ヒメバチsp

 繭から出てきたヒメバチ科sp(11/22)

 ヒメバチが 脱出した繭

 
 

関連リンク

お問い合わせ先

森林整備部技術普及課
ダイヤルイン:018-836-2211
FAX:018-836-2012

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。