ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > 青森県内国有林における初めての「松くい虫」被害確認について
平成28年10月25日
林野庁東北森林管理局
津軽森林管理署管内の深浦町広戸地区の深浦山国有林において、1本の松くい虫被害が確認されましたのでお知らせします。 国有林内において確認された被害木については、津軽森林管理署が処理を行うとともに、周辺地域の監視を強化していきます。 |
(1) 平成28年8月31日、津軽森林管理署職員が深浦町広戸地区の深浦山国有林において葉が赤褐色となっているクロマツ立枯木1本を発見しました。
(2) 8月31日に当該立枯木1本から材片を採取し、国立研究開発法人森林総合研究所東北支所で分析した結果、松くい虫被害の原因であるマツノザイセンチュウが検出され、「松くい虫」による枯死と判定されました。
なお、このほかに、4月20日から6月29日の間において、クロマツ16本、アカマツ10本、キタゴヨウマツ1本の立枯木計27本から材片を採取し、国立研究開発法人森林総合研究所東北支所で分析しましたが、マツノザイセンチュウは検出されず、陽性反応はありませんでした。また、その後も被害の拡大がないか林野巡視を行いましたが、立枯木の発生は確認されておりません。
(3) この周辺地域での被害は、平成27年から深浦町広戸地区及び追良瀬地区の民有地で発生しています。今回確認された深浦町広戸地区の深浦山国有林の松くい虫被害木は、同地区の最も近い被害木から約0.6キロメートル地点に位置していますが、現時点では、被害伝播の経路については不明です。
(1) 監視体制の強化
青森県内の国有林では初めて被害が確認されたことから職員による地上からの巡視を強化します。また、県及び管内市町村に対して立枯木の情報を提供するなど、周辺地域での被害木の早期発見に向け、監視体制を強化します。
(2) 被害木の処理
今回、国有林において発見された松くい虫被害木1本は本年中に、マツノザイセンチュウが検出されなかった立枯木27本は念のため被害を伝播するマツノマダラカミキリが羽化脱出する前の平成29年5月末までに津軽森林管理署が処理し、マツノマダラカミキリを駆除する予定です。
プレスリリースはこちら(PDF:280KB)