置賜森林管理署

森林官紹介！（平成28年8月）「前略、叶水森林事務所より」

森林官（叶水担当区)

丸山　友由

　私が勤務している叶水森林事務所は、山形県の西南端に位置する小国町に事務所を構えています。
　叶水地区の特色として、町内１０箇所の観光ワラビ園のうちの４箇所が叶水地区にあり、春は早朝からワラビ採り客で賑わいを見せています。また、町内唯一のパークゴルフ場があり、春から晩秋まで営業しています。現場に行く際に通りかかると多くのプレーヤーが連日プレーを楽しんでいるのが見受けられます。冬は特別豪雪地帯に指定されている小国町、人の出入りが極めて少なくなる叶水地区ですが、近年、「白い森おぐに湖」のワカサギ釣りが流行しており、町内外からたくさんの釣り客が訪れ、釣り人のテントで「白い森おぐに湖」を埋め尽くしています。

　当森林事務所の管轄する国有林は横川とその支流である大石沢川等の流域に位置し、ブナ、ナラ等の天然林及びスギ人工林から構成されており、小国町東部の国有林約７，７７９ｈａを管理しています。その中には｢白い森おぐに｣の象徴であるブナで構成されている植物群落保護林が設定されており、美しい四季のうつろいを見せてくれます。

　業務体制は地元出身の行政専門員１名、非常勤職員１名が在籍しており、森林官としても国有林マンとしてもまだまだ未熟である私に、山のイロハはもとより境界や施業履歴等を教えて頂いています。どのように山を導いていくか悩んだ時、この２人の助言には大変助けられています。時には地域の方と私との架け橋になって頂き業務が円滑に進んだり、地域に溶け込ませてくれた貴重な存在で、環境にとても恵まれていると日々感じています。

　現在は、請負事業の監督業務や林野巡視、境界保全業務等にチーム叶水３名であちこちの現場に飛び回っています。まずは公務災害を起こさないように安全第一を念頭に置いて業務に取り組み、己のレベルアップのために日々勉強を積み重ねて、先人たちが築いてきた国有林を次の若い世代にしっかりとバトンを渡して参る所存です。