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津軽森林管理署

森林官紹介!(平成27年6月)「山と人との関わり」

森林官(相馬担当区)

梶本  愛

 

相馬森林事務所は、弘前市(旧相馬村と弘前市の一部)を管内としています。管内には、弘前市を一望できる久渡寺山(ここのお寺には幽霊画が保管されており、年に一度公開を行っています)や弘前市民の森の座頭石、相馬ダムなど美しい風景を堪能できる場所があります。また、晴れた日には日本百名山で津軽富士とも称される岩木山の美しい山容を見ることが出来ます。 

久渡寺 

久渡寺

 

 岩木山

岩木山

相馬の山には、山菜や川魚など自然の恵みを求めて、また美しい植物観賞など様々な目的を持ってひっきりなしに人が訪れます。管内巡視中によくそういった方達に話しかけられるのですが、最近特に嬉しかったことは、「自分は相馬村の山を回っているのだが、君はよく山へ来ているね。車を見かけるよ」と声をかけてもらったことです。山の中での仕事なので、あまり人に注目されることはないだろうと思っていたのですが、こうして自分の頑張っている姿を見てくれている人が居た、というのは仕事をしていくうえで励みになり、帰りの車中は、顔がニヤニヤ緩みっぱなしでした。一方、常に誰かに見られていることを意識しなければならないと感じ、気持ちは引き締まりました。

また、林道状況についてもよく聞かれるのですが、赴任当初は「わからないです」「確認しておきます」としか返せませんでしたが、2年目となった今はきちんと林道状況を説明できる自分に、現場把握ができていることを実感し、成長したなと誇らしくなります。

山と人といえば、昨年は2度ほど植樹・下刈作業を行うために遠方より多くの方々が訪れました。日差しを遮るものが何もない炎天下の中、慣れない鎌を振るい汗をかきながら作業をしているにも関わらず、本当に楽しそうに嬉しそうに作業される姿を見て、山と関われる機会を本当に望まれているのだな、とこちらもなんだか嬉しくなる思いをしました。森林官になって改めて、山と人との関わりの深さを実感しています。

 下刈作業

下刈作業の様子

笑い話ではあるのですが、先日、現場職員とⅡ種境界の予備調査中、少し離れた斜面に丸まった白い背中が見えたので、「このまま尾根で合流しましょう」と声をかけたら、返事も無く体を丸めたまま、やたら軽快に山を登りはじめました。なんと元気な!負けてられないな!と感心していたら、にゅっと胴が横に伸び毛むくじゃらの細長い顔が現れ跳ねながらあっという間に藪に入っていきました。よく見てみたら現場職員ではなくカモシカでした。どうやら真っ白な毛皮と業務服のシャツを見間違えたようです。山で出会うのは人ではなく獣の方が多いことを忘れていました。カモシカぐらいなら間が抜けていて可愛らしい(?)のですが、クマだけは勘弁願いたいものです。

 カモシカ

カモシカ

 

お問い合わせ先

津軽森林管理署 
〒036-8101
青森県弘前市大字豊田二丁目2-4
TEL 0172-27-2800
FAX 0172-27-0733

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