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庄内森林管理署「森林官紹介!(平成26年2月)庄内森林管理署平田森林事務所 森林官熊谷有里 「のどかな里山に抱かれて」寒風吹き荒ぶ庄内の冬。気がつけば森林官としての一年目が瞬く間に過ぎ去ろうとしています。今はただ、来年度への準備を整えながら、じっと春を待つよりほかありません。
私の勤務する平田森林事務所は、庄内平野の北東部、平成17 (2005) 年に酒田市と合併した旧平田町及び松山町に位置する国有林約1万haを管轄しています。このうち約2割が人工林、その他大部分をブナなどの天然林が占めています。管内は山形県を縦断する出羽山地の一部にあたり、約3割が「鳥海朝日・飯豊吾妻緑の回廊」に指定されています。 管内には、鳥海山や出羽三山ほど有名ではないものの、多くの見どころがあります。 例えば、管内最高峰で女神を祀った胎蔵山(729m)や、室町時代に経典が納められたとされる経ヶ蔵山(474m)は、古くから信仰の場として地域の人々に親しまれてきました。また、経ヶ蔵山麓には十二の小さな滝が連なって流れる「十二滝」という景勝地があります。これらはすべて、四季折々の広葉樹林の美しい風景を楽しめるところです。
もちろん、地域の魅力はそれだけにとどまりません。旧平田町といえばブランド豚「三元豚」の産地。稲作をはじめ農業が盛んで、郷土野菜「赤ねぎ」の栽培も行われています。一方、旧松山町では、かつての城下町を偲ぶ城門建築や、一風変わった「きのこ杉」が見られます。そして何より、「眺海の森」という丘から望む鳥海山、最上川が流れる庄内平野とその先に広がる日本海の景色は格別です。
森林事務所は旧平田町の里山集落にあり、周りを取り囲むのどかな自然に心が癒されます。赴任当初は慣れない土地での生活に少し不安を感じましたが、お祭りや運動会などの行事を通じて地元の方々とも親しくなり、充実した時を過ごすことができています。
森林官としては知識、技術ともに未熟者ですが、国有林と地域をつなぐ大切な役割を果たせるよう、これからも日々研鑽し、積極的な姿勢で業務に臨んでいきます。
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