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岩手南部森林管理署湯田森林事務所

「森林官紹介!」(平成25年4月)

岩手南部森林管理署 湯田森林事務所

地域統括森林官 櫻  昭二

1.山菜王国の取組み

私が勤務する湯田森林事務所は岩手県の中西部に位置する西和賀町にあります。

西和賀町は奥羽山脈の山岳地帯に広がる地域で、北には自然環境保全地域に指定されている和賀岳、南には栗駒国定公園に指定されている南本内岳を配し、緑と水資源に恵まれた自然豊かな町です。また、当地域は11施設の温泉場が点在し、明治の文豪正岡子規が逗留した「湯本温泉」、JR駅舎で温泉に入れる「ほっとゆだ」、東北で初めて砂浴が出来る「砂ゆっこ」、かつて鉱山で栄えた町をイメージして造られた洞窟風呂の「穴ゆっこ」など、歴史と斬新さもある様々な温泉施設が県内外から人気を集めているところです。

 

和賀岳自然環境保全地域

和賀岳山開き

ブナ見平

ほっとゆだ駅

和賀岳自然環境保全地域

和賀岳山開き

ブナ見平

ほっとゆだ駅

産業への取り組みとしては、6次産業化を推進し、「山菜王国西和賀」をキャチフレーズに農家と産業公社が休耕田や山林を有効利用して山菜を栽培し、加工・販売の一体化に取組んで好成果を上げているところです。特にこの地域で採れたワラビは昔から「西ワラビ」と呼ばれ、冷凍しても柔らかく粘りが強いことが特徴で、首都圏のホテルなどから年間を通して引合いがあり、特産品をブランド化することで地場産業の活性化や雇用の場として期待されているところです。

また、当町は「めざします。薪ストーブ利用世界一」を推進標語として、町の面積の9割を占める豊かな森林資源を活用し、再生可能な自然エネルギーである「薪」に注目し、薪供給システムの構築・生産基盤の整備及び薪ストーブの普及活動を図りつつ、平成21年度における薪ストーブ利用世帯約3割程度(293世帯)を平成29年には5割(1,100世帯)以上とすべく目標に掲げ、積極的に推進しております。

 

姥滝

森林事務所前

鷲之巣金山跡

姥滝

 森林事務所前の積雪(4月1日150cm)

 鷲之巣金山跡

西和賀町に所在する国有林野には、薪炭共用林野組合が17組合、普通共用林組合が19組合があり、古くから地域との係わりが深く、今後も山菜等を中心とした6次産業化及び木質バイオマスとしての利用の一端を担えるよう自治体等と連携し取り組んでいきたいと考えております。

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