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三陸北部森林管理署久慈支署

「署長が語る!」

平成27年4月

三陸北部森林管理署久慈支署

署長 小向 克之

管内の概要

三陸北部森林管理署久慈支署は、岩手県北東部に位置し、久慈・閉伊川森林計画区内の国有林およそ9万4千haのうち、計画区域の北部およそ2万7千haを管理しています。
当支署で管理している国有林のおよそ40%はアカマツ林で占められています。次に多いのがカラマツ林でおよそ17%となっており、スギ林はわずか1%弱です。
このような林分状況にあることから、素材の生産量をみても、カラマツ材、アカマツ材が中心となっています。

 

カラマツ林分(5に6)

カラマツ林分(冬:31ろ1)

カラマツ林分(5に6)

カラマツ林分(冬:31ろ1)

カラマツ列状間伐

カラマツ次代検定林(52ぬ2)

カラマツ列状間伐

カラマツ次代検定林(52ぬ2)

カラマツ中間土場(安家)

カラマツ中間土場(成谷)

カラマツ中間土場(安家)

カラマツ中間土場(成谷)

一方、南部アカマツの系統をくむ形質優良な林分(久慈市侍浜地区、岩泉町安家地区の2カ所)を植物群落保護林に指定し、保全しています。

 

侍浜松植物群落保護林

侍浜松植物群落保護林2

侍浜松植物群落保護林

侍浜松植物群落保護林

半城子南部アカマツ植物群落保護林1

半城子南部アカマツ植物群落保護林2

半城子南部アカマツ植物群落保護林

半城子南部アカマツ植物群落保護林

 

外部機関との連携

岩手県内では近年カラマツの造林需要が高まる中、カラマツ種子の安定的な確保に苦慮している状況です(岩手県内の民有林では、再造林のおよそ7割がカラマツを植栽とのこと)。このような背景もあり、岩手県、林木育種センター東北育種場、当支署とが協力して、国有林内にある旧採種園を活用した取組を検討しているところです。

 

採種園(侍浜)

カラマツ実生

採種園(侍浜)

カラマツ実生

 

また、アカマツの復権とブランド強化のため、南部アカマツ振興センター(事務局:久慈地方森林組合内)が中心となり、アカマツ人工林森林施業技術交流会を開催するなど、利用状況や販売、需要の動向、採材検証による有利販売の検討、今後の施業展開等について、当支署を含め各関係機関と意見交換を実施しています。

 

アカマツ人工林森林施業技術交流会1

アカマツ人工林森林施業技術交流会2

アカマツ人工林森林施業技術交流会

アカマツ人工林森林施業技術交流会

アカマツ人工林森林施業技術交流会3

アカマツ人工林森林施業技術交流会4

アカマツ人工林森林施業技術交流会

アカマツ人工林森林施業技術交流会

 

管内での動き

木質バイオマス関連事業

当支署管内では、野田村と久慈市で造成工事が進められています。
野田村の施設は発電利用の施設で、平成28年4月の商業運転開始に向けて、平成27年の秋頃から燃料(木材等)の調達が始まる見込みです。完成すると9,648万kWh(一般家庭26,800世帯分)の発電量となる計画です。
久慈市の施設は熱利用の施設で、平成28年4月からの稼働を目指しています。きのこ栽培用ハウスに温水、蒸気の供給、チップボイラー用乾燥木質チップの製造・販売を計画しています。

 

みちのく潮風トレイル

 

みちのく潮風トレイル

環境省の事業で進められており、地域の自然環境や震災の痕跡、利用者と地域の人々を結ぶ道として青森県八戸市の蕪島から福島県相馬市の松川浦までの海岸を結ぶ長距離自然歩道です。既に八戸市の蕪島から久慈市の小袖海岸まで整備され、現在小袖海岸以南の三崎山国有林を通るルートが検討されています。

 

小袖海岸付近

 小袖海岸付近  

 

三崎山国有林の海岸 

三崎山国有林の海岸 

 

 

 

 

 

見どころ

管内には、日本最大規模と言われる白樺林やレンゲツツジの群生地で知られる平庭高原があり、観光名所になっています。

 

平庭高原の白樺林

平庭高原の白樺林

 

また、管内には安家洞、近隣には龍泉洞と有名な鍾乳洞があります。そのほかにも県指定天然記念物の内間木洞があります。総延長は6,350mで全国5番目の長さです。一般公開しておらず、年2回の観察会のみです。冬の観察会では美しい氷筍が楽しめます。

 

内間木洞入口

内間木洞説明図

内間木洞入口

内間木洞説明図

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署久慈支署
〒028-0001
岩手県久慈市夏井町大崎14-12
Tel:0194-53-3391
IP:050-3160-5905
Fax:0194-52-2653

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