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津軽森林管理署金木支署「署長が語る!」平成26年12月 津軽森林管理署金木支署 署長 片岡 操 管内の概要当支署管内は、津軽半島にある津軽脊梁山脈の日本海側に位置する、五所川原市、つがる市、北津軽郡(中泊町、鶴田町、板柳町)2市3町の総面積9.6万ヘクタールのうち、約3万ヘクタールの国有林を管理経営しています。
管内は良質な青森ヒバの産地として、明治42年からは津軽森林鉄道で青森ヒバの運送が始まり、昭和42年までの58年間青森ヒバを運んでいましたが、廃止に伴い、トラック運送へ変わりました。近年は、良質な大径材が減少したため伐採量を縮減し、資源量の回復を目指しつつ、計画的な伐採を行っています。
後世に伝えるべき治山~よみがえる緑~平成25年度、林野庁では治山事業の実施100年を経過したことを機に、緑がよみがえり、国土の保全に寄与した治山事業地を「後世に伝えるべき治山~よみがえる緑~」として、全国から60箇所を選定しました。青森県内から、当支署の大正から昭和にかけて設置された坪毛沢の「先人の知恵とヒバの耐久性を伝える木製えん堤」と「人々の暮らしを風や飛砂から守る屏風山海岸防災林造成事業」の2箇所が選ばれております。 先人の知恵とヒバの耐久性を伝える木製堰堤五所川原市飯詰地区にある坪毛沢は、地域住民から暴れ沢として恐れられていました。 山腹の崩壊等の防止のため、大正5年から昭和33年の間に、現地のヒバ被害木を資材として活用し、木製えん堤を12基施工しており、現在、11基を確認しております。
人々の暮らしを風や飛砂から守る屏風山海岸防災林造成事業1682年に津軽4代藩主信政公がこの地域の開墾を進めましたが、津軽半島の七里長浜に沿った海岸一帯は、強風による飛砂の発生が大きく進展しなかったことから、この地域に植栽を命じ、植栽を進めたことが屏風山成立の端緒です。その後、飢饉による乱伐等により屏風山海岸林は荒れ果て、人々の生活に重大な悪影響を及ぼすようになったため、海岸林造成事業が昭和7年よりスタートし、現在も継続しています。
森林環境教育中泊町の中里中学校と「遊々の森の協定」に基づく5年間の活動として、1年生、2年生を対象に、森林教室や青森ヒバの伏条更新に着目した、空中取り木苗の作製・植樹・下刈などの森林整備の体験活動を行っております。
インターンシップ対応毎年、青森県立五所川原農林高等学校からの要請に基づき、2学年の希望者を職場体験として受け入れており、この中で、林野庁・東北森林管理局・金木支署などの組織及び国有林の分布状況、収穫調査の体験や各種事業の説明・見学などにより、職場の理解と林野庁への就職につながることを願っております。
みどころ(旧小泊村の国有林)日本海に面した旧小泊村の国有林は、津軽国定公園に指定されており、小泊と竜飛をつなぐ竜泊ライン(国道339号線)からの日本海・権現崎などの眺望は絶景です。
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津軽森林管理署 金木支署
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