山形森林管理署最上支署
「署長大いに語る!」
平成26年11月
山形森林管理署最上支署
署長 多田 弘之
最上地域の森林
最上地方は、山形県の北東部に位置する森林の豊かな地域で、古くから木材利用が盛んです。また、良好な自然環境も色濃く残しており、希少猛禽類であるクマタカなど多様な野生生物も生息しています。
最上地域の区域面積(約180千ha)のうち森林が全体の78%を占める地域で、山形県内でも有数の林業地です。
また、国有林が最上地域の森林の約75%を占めており、昔から国有林との関係が深い地域でもあります。
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管内を流れる最上川
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管内の国有林
国有林は管内の森林の75%を占めており、最上川各支流の源流部など重要な水源地帯にあります。また、里山地帯には一定のまとまりを有するスギ人工林があります。
最上地方は県内で最も林業生産活動が盛んな地域であり、国有林に対し、森林資源の安定的な供給が期待されており、立木販売、システム販売などを通じて、木材の供給に努めています。
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八敷代国有林での木材生産(H26)
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八幡沢国有林での木材生産(H26)
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民国連携の取組
山形県や管内の市町村など民有林関係者との連携を図りながら、地域の森林・林業への再生に貢献していくことが求められています。国有林の組織・技術力・資源を活用し、民有林行政への支援・連携を図ることが重要です。
そこで、最上支署では管内の市町村に対し、具体的な支援について積極的に働きかけ、その結果、既に基幹林道として林業専用道が整備されている最上町の民有林(約200ha)において、今後スギ人工林の間伐を計画的かつ効率的に行うための作業道作設プランを検討し、最上町に提案しました。
なお、今後、最上町が実際に作業道を作設する際においても、技術的な支援(相談、指導等)を行うこととしています。
また、これ以外にも国有林と隣接する民有林の区域において、民有林、国有林の今後の施業等を踏まえた民国一体的な路網(林道)の整備についても、関係機関等との調整を進めています。
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提案したルートを踏査(H26.9)
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ルート途中での意見交換(H26.9)
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ルートを説明・提案(H26.9)
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提案した作業道のプラン①
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提案した作業道のプラン②
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提案した作業道のプラン③
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情報の受発信
地域の森林・林業の再生について、民国が連携して取り組むためには、地域の森林・林業・木材産業にかかる課題や情報を民国双方が共有し、その課題解決に向け連携して取り組むことが重要です。
加えて、現場において直接国有林を管理する森林官等が、直接関係機関に出向き、各機関のニーズや地域の課題等を把握することが重要です。
そこで、最上支署では7月から「もがみ支署通信」を創刊(A4版1P、毎月発行)し、それらを森林官が関係機関へ直接、持参・配付し、その際に関係機関からのニーズ、地域の課題等を収集・把握するツールとして利用していくこととしました。
なお、もがみ支署通信は関係機関への配付のほか、支署、森林事務所掲示版への掲示、来訪者への配付、新庄駅掲示版への掲示を行うなど、前広な情報発信にも努めています。
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もがみ支署通信(創刊号)
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もがみ支署通信(8月号)
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もがみ支署通信(9月号)
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もがみ支署通信(10月号)
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