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山形森林管理署「署長が管内を語る!」山形森林管理署長 島津 義史
山形県の中央部を囲む標高の高い山々を管理する山形森林管理署山形森林管理署は、村山地域とも呼ばれ、東は蔵王から御所山につながる奥羽山脈に、西は月山を中心とする出羽山地や朝日山地という、日本を代表する山岳地帯に囲まれた山形盆地にあります。 以下、よく知られた山を中心に管内の森林の特徴を紹介します。
蔵王日本百名山の蔵王は、標高1840mの熊野岳を最高峰とする山域です。低地のスギ人工林からカラマツ人工林、ブナ天然林、樹氷で有名なアオモリトドマツ林へと、山麓から山頂にかけて森林分布が変化し、それをドライブ、自然観察、登山など多様な方法で観察することができます。
月山こちらも日本百名山で、標高は1984m。夏にスキーができるほど積雪が多く、亜高山性の針葉樹林はほとんど見られず、ブナが標高700~1400mで見られ、上部はナナカマド、ミネカエデ、チシマザサ等の群落となっています。チシマザサはネマガリダケとも言われますが、月山で採れるタケノコは月山筍と呼ばれ、山形を代表する味覚の一つです。
朝日山地日本百名山で、標高1870mの大朝日岳を中心とした主稜線を朝日連峰と呼び、北の以東岳から南の祝瓶山までが一般登山の対象となっています。周辺には我が国最大規模のブナ林が良好に維持され、また、源流部から最上川まで連なる渓流の周辺では渓畔林が発達し、低地から高山帯まで変化に富んだ生態系が展開し、多様な動植物が生息・生育しています。
御所山奥羽山脈にある山で日本二百名山です。宮城ではその形から船形山と呼ばれて、山形では伝説に基づき御所山と呼ばれています。
奥山寺奥の細道で有名な山寺(立石寺)は、四季の彩りに優れ、山寺随一の展望台とされる五大堂から眺望できる奥山寺は風景林になっています。その景勝地である遊仙峡周辺には登山道が整備され、近くには「遊仙峡クリ」林木遺伝資源保存林もあります。
千歳山山形県庁の南側にある円錐形の標高471mの山で、都市近郊林として多くの市民に親しまれており、上山市の経塚山とともに管内の自然休養林になっています。
人工林管内には1万5千haの人工林があり、人工林率は21%となっていますが、主要樹種はスギ、カラマツ等です。現在間伐が施業の中心となっていますが、路網と高性能林業機械を組み合わせた作業システムにより、コスト縮減に向けた取組を進めております。
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