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秋田森林管理署

「署長が管内を語る!」

秋田森林管理署長

塩永 博信

 

秋田森林管理署は、秋田県の中央部、雄物川流域北部の3市1町(秋田市、大仙市、仙北市、美郷町)に所在する約11万1千ヘクタールの国有林を管理経営しています。国有林の大部分は奥羽山脈脊梁部に分布し、雄物川、玉川、岩見川といった重要な水源地帯から流れ出る支流を集めて日本海へと流れる広大な地域となっています。

1.豊富な資源を活用した地域への貢献

当地域は、秋田スギの一大産地となっています。スギ人工林面積のうち、36年生から55年生の森林が約60パーセントを占めており、地球温暖化防止のための森林吸収源対策として、間伐等の森林整備を積極的に進めています。間伐等に伴い生産された間伐材等については、製材工場等と協定を締結し、国有林材を安定的に供給する「システム販売」や民間市場への素材販売の委託等を行っており、その事業量は近年、東北森林管理局管内随一となっています。

 

素材販売量の推移(秋田署)

高性能林業機械(プロセッサ)による造材

民間市場に委託販売した素材

高性能林業機械(プロセッサ)による造材

民間市場に委託販売した素材

また、平成24年度をもって天然秋田スギの計画的な生産販売は終了しましたが、それに代わるものとして、高齢スギ人工林から、民有林からは供給が期待しにくい大径木等の供給にも取り組んでいます。

 

伝統工芸の桶樽用として提供する杉高齢級材

樽

伝統工芸の桶樽用として提供するスギ高齢級材の山元巻立

秋田空港に設置された天然秋田スギ

天然秋田スギの輪切

秋田空港の出発ロビーに設置された天然秋田スギ(秋田県からの要望を受け、平成24年度に秋田市仁別国有林から供給(林齢約190年、最大径98cm))

 

2.森林・林業の再生に向けて

平成25年度から国有林野事業が一般会計に移行されたことを受け、民有林と連携した施策を推進していくため、地域における中心的な役割を担う森林管理署を代表森林管理署として、秋田県内では秋田森林管理署が指定されたところです。
日本型フォレスター(長期的視点に立った森林づくりを計画・指導できる技術者)の育成が本格化する中、民有林・国有林のフォレスターの相互連携を目的として、秋田県との間で秋田県フォレスター協議会が発足し、それに代表森林管理署として参画しており、市町村森林整備計画書及び森林経営計画の作成並びに実行監理支援のための体制づくり等に取り組んでいます。

秋田県フォレスター協議会

秋田県フォレスター協議会の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.森林とのふれあい等の推進

国民の皆さんに、森林・林業や国有林野事業への理解を深めていただくため、様々な主体と連携して、森林教室等の開催や森林とのふれあいの場の提供などに努めています。
特徴的な取組としては、「森と湖に親しむ旬間」に合わせて、玉川ダム近隣の小学生を対象に、水の大切さや森林との親しみを感じられるイベントとして、国土交通省及び地方公共団体と連携して、毎年「玉川ダム交流会」を開催しています。

 

丸太切りの様子

樹木当てクイズ

丸太切りの様子

樹木当てクイズ

また、優れた景観を有し、森林浴や自然観察、野外スポーツ等に適した森林をレクリエーションの森に設定しており、そのうち秋田市にある仁別自然休養林周辺では、アサヒビール秋田支社の社員を対象に、局と連携の下、体験型森林環境教育を開催しています。

 

【仁別森林博物館前の「アサヒの滝」整備】

整備前

矢印

整備の様子

矢印

整備後

整備前

 

整備をしていただいている様子

 

備後

 

以上、今回は掲載スペースの関係上、一部の取組しか紹介できませんでしたが、管内の国有林は、秋田スギの一大産地である一方、上流部はブナを主とする広葉樹天然林が広がる自然環境豊かな地域となっており、上述の仁別自然休養林のほか、数多くのレクリエーションの森等があります。また、乳頭温泉をはじめとする観光地に恵まれ、たくさんの人が訪れています。
今、秋田県はデイスティネーションキャンペーン中です。是非、四季折々の大自然に抱かれた見どころいっぱいの秋田にお越しいただき、森林浴や自然観察、野外スポーツを満喫してください。

お問い合わせ先

秋田森林管理署

〒019-2601
秋田県秋田市河辺和田字和田156-3
電話:[IP]050-3160-5830
[一般]018-882-2311
FAX:018-882-2614

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