山形森林管理署最上支署
「署長が語る!」
令和元年7月
山形森林管理署最上支署
支署長 一ノ宮 秀和
最上地方は、山形県の北部に位置し古くから林業が盛んな地域です。
当支署は、新庄市及び最上郡(真室川町、金山町、舟形町、最上町、大蔵村、鮭川村、戸沢村)に所在する国有林約10万6千ヘクタールの森林を管轄しています。国有林が最上地方の森林の約75%を占めており、地域と国有林の関わりが深い地域です。
平成30年12月完成の新庁舎 | 事務室内 |
林産物の安定供給
ここ数年、豊かな森林資源を背景として、木材加工施設や木質バイオマス発電施設の建設など、木材の需要拡大に向けた動きが加速化しています。
国有林においては、それらに応えるべく、立木販売や素材販売を通じて林産物の安定供給に取り組んでいます。
フォワーダによる運材 | 巻き立てられたスギ材 |
地域の安全・安心の確保に向けた治山事業
大蔵村南山(銅山川地区)は、脆弱な地質、急峻な地形及び豪雪地帯という特性から、地すべり災害が発生する地域です。
このため、地域からの要請を受け、平成4年から地すべり防止工事を実施しています。事業の実施にあたり、地元小学校などを対象とした現地見学会や安全・安心を理解していただくため、地元広報誌に事業の進捗状況を掲載していただいています。
大蔵小学校のトンネル見学 | JICA研修の受け入れ |
林業の低コスト化
林業の低コスト化に向けて、一貫作業システム(伐採と造林を一体的に実施)、列状間伐、コンテナ苗の活用などに取り組むとともに、各種現地検討会を開催し、地域の林業の低コスト化の普及に取り組んでいます。
一貫作業システム現地検討会(最上町) | コンテナ苗の植付体験 |
国民参加の森林づくり
地方自治体、企業やNPO等が行う森林環境教育や体験教室などに講師やスタッフとして参加し、森林とのふれあいや癒やしのイベントを積極的に行っています。
梅まつりで巣箱つくり(真室川町) | 「しぐらみの里」での間伐体験(最上町) |
「塩根川学校の森」での林業体験(真室川町) | 与蔵沼トレッキング(鮭川村) |
情報の受発信
当支署では、国有林の取り組みを知っていただくため、毎月「もがみ支署通信」を発行しています。支署や森林事務所等に掲示、森林官が市町村や農林大学校等の関係機関に持参・配布しているほか、JR新庄駅に掲示をお願いしています。
また、持参・配布時にニーズや課題などを把握し、情報共有・課題解決に向け取り組んでいます。
2014年7月創刊号 | 2019年5月号 |
管内の見所
岩神大権現のクロベ(大蔵村) | 権現山の大カツラ(最上町) |
女甑山の大カツラ(真室川町) | 幻想の森(戸沢村) |
紅葉の与蔵沼風景林(鮭川村) |
お問合せ先
林野庁 東北森林管理局山形森林管理署最上支署
〒999-5312 山形県最上郡真室川町大字新町字下荒川200-11
TEL:(0233)-62-2122
FAX:(0233)-62-2706