三八上北森林管理署

「署長が語る！」

                  令和元年5月
三八上北森林管理署
署長  仙北谷 彰

  平成が終わり令和に改元され、新しい時代が幕を開けた。　
  森林・林業・木材関係にとっても新たな流れの時であってほしいものである。
  三八上北森林管理署は、青森県の南東部にあり、下北半島の付け根から八甲田山と十和田湖を経て岩手県境に至る、３市１１町２村の国有林約７万９千ヘクタールの森林を管理しています。

１　管内の見どころ  
  十和田湖・奥入瀬渓流を含む十和田八甲田地域は十和田八幡平国立公園に指定されて、歴史のある温泉もあり毎年多くの人々が訪れています。

八甲田・高田大岳	十和田湖畔
ブナの巨木森の神	蔦　　沼
みろくの滝（田子町）	風力発電（六カ所村）
烏帽子岳（野辺地町）	吹越烏帽子岳山頂から見た陸奥湾と菜の花（横浜町）

２　奥入瀬渓流と漠布街道と呼ばれる滝
  十和田湖から唯一流れ出る川が奥入瀬川でこの川は四季を通じて様々な姿を見せてくれます。

奥入瀬の源流	雲井の滝
九段の滝	冬の銚子大滝

３　各種検討会の推進
  林業の成長産業化を目指し林業経営の低コスト化を推進するため、一貫作業システム、列状間伐、コンテナ苗の活用、下刈の省力化、低コスト林業技術に関する現地検討会、素材生産受注業者を対象に一般材の生産向上及び有利採材によって付加価値を高めるための「採材現地検討会」を開催しています。

採材現地検討会	採材寸法を測っている様子
一貫作業システム研修会	コンテナ苗の植付

４  地域と連携した森づくり
　地域の協力を得ながらクリーンアップ活動や企業の社会貢献等による森林ボランティア作業を受け入れるなど、地域との連携を深めています。

おいらせ知の会による植樹祭	源流の森植樹祭
生協ふれあいの森植樹	クリーンアップ活動
奥入瀬渓流歩道パトール	奥入瀬渓流歩道樹木点検

５　森林環境教育の推進と活動の支援
  小学生や中学生を対象に森林環境教育の一環として、国有林のフィールドを活用した森林教室や体験学習を支援しています。

小学生を対象にした森林教室	ブナの森での体験学習
製材品の「カンナがけ」体験	三本木中学生による植生と樹木の観察

６　海岸防災林の復旧
  平成２３年３月の東日本大震災により発生した大津波により被害を受けた海岸防災林の再生を図り、地域住民の生活・安心を確保しています。
                                  

被災した護岸工	復旧した護岸工
静砂工	植栽工

【終わりに】
  三八上北森林管理署の歴史は、明治１９年に創設され長い足跡を刻み、地域と共に歩んできました。
  これからも、地域の森林、林業の発展、成長産業化を進めるため地域の声を聞き、連携を深め、期待にこたえられるように各種取組みを計画的に進めて参ります。

２００７年に建て替えた庁舎は土台・外壁にはシロアリや腐朽に強い耐久のある青森ヒバ材を使用