岩手・宮城内陸地震の対応(第7報)
平成20年6月21日
東北森林管理局
6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震について、東北森林管理局では対策本部を設置し、早期の災害復旧に万全を期すという方針の下で、以下の対応等を行っているところです。
1 本日の対応予定
- 磐井川地区民有林直轄地すべり防止事業区域における亀裂への雨水の浸透を防止するため、立木を一部伐採後、ブルーシートで地表を被覆。また、工事用作業道の新設工事に着手
- 祭畤地区への迂回路の緊急整備について早期供用に向け鋭意実行(全面車両規制)
- 花山湖上流の土石流センサー稼働に向けた調整
- 荒砥沢ダム上流に地すべりの挙動を観測する監視カメラ等を順次設置予定(21日以降)
2 昨日の対応等
昨日(20日)より今回の地震によって発生した山腹崩壊、地滑りの発生メカニズムや下流保全対象への影響等を踏まえた復旧対策(応急対策を含む。)を検討するため、学識経験者による現地調査を林野庁、岩手県及び宮城県の合同で調査開始。調査機関は6月22日(日曜日)までの予定です。
(岩手県内)
- 6月18日に土石流センサーを設置した磐井川地区産女川上流において、土石流センサーを追加設置
- 磐井川地区民有林直轄地すべり防止事業区域の河道閉塞箇所において今後流木化するおそれがある立木を、緊急的に伐採・除去するための現地調査を開始
- 磐井川地区民有林直轄地すべり防止事業区域の地すべり発生地内(河道閉塞箇所)の上部に伸縮計を4基設置(既設2基と合わせて6基)
- 尿前川河道閉塞箇所における河道確保に向けた応急工事の作業準備中
- 国道342号線の橋梁落下に伴い、孤立した一関市祭畤集落の交通の確保に向けて、桂沢林道等の緊急整備を引き続き実施(作業機械:バックホー4台、運搬車2台、トラック1台、作業班:4班体制)
- 自衛隊の協力(ヘリコプターによる輸送)を得て、駒の湯温泉上流への土石流センサーの設置
- 流木による二次災害を防ぐため、行者滝周辺の倒木の処理に着手
- 引き続き、孤立化した集落(栗原市耕英地区)への通行確保に資する崩土除去の作業を鋭意実施中(市道馬場駒の湯線)
引き続き被害状況の詳細調査を進めるとともに、警戒支援措置、応急・復旧対策を実施して参ります。
注意:速報であり、情報については変更の可能性もあります。