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岩手・宮城内陸地震の対応(第5報)

平成20年6月18日

東北森林管理局

 

6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震について、東北森林管理局では対策本部を設置し、早期の災害復旧に万全を期すという方針の下で、以下の対応等を行っているところです。
注意:これまでのプレスリリースとの変更点は下線部分です。

 

1 国有林野内の被害状況

15日独立行政法人森林総合研究所山地災害研究室大丸室長、同岡本主任研究員のご協力により、ヘリコプターを利用した被害状況調査を実施した他、森林管理署による現地調査を行った結果、多数の崩壊箇所を確認。現時点での国有林内の主な被災箇所は、林地被害が22箇所(被害額41,320百万円)、林道施設が83箇所(被害額405百万円)であり、詳細は以下のとおりです。

被害箇所数被害額は18日午後3時現在であり、変更の可能性があります。

 

(岩手県内)
林地被害:6箇所

  • 一関市磐井川上流の崩壊群(岩手南部森林管理署管内)
  • 一関市磐井川上流河道埋塞(同上) 規模約4ha 他

林道施設:32箇所

(宮城県内)
林地被害:16箇所

  • 栗原市荒砥沢ダム上流部地すべり(宮城北部森林管理署管内)規模約100ha
  • 栗原市花山湖上流部の崩壊群(宮城北部森林管理署管内)
  • 栗原市駒の湯温泉上流部の土石流(宮城北部森林管理署管内)約4km 他

林道施設:46箇所

(秋田県内)
林道施設:5箇所

  

2 対応等

(1)6月14日(土曜日)※第1報と同じ
午前9時 東北森林管理局災害対策本部を設置し、各署へ被害状況の把握を指示
午前10時10分 秋田林業土木協会に災害協定に基づく協力要請を実施(秋田県及び山形県内国有林が対象)
午前10時23分 青森林業土木協会に災害協定に基づく協力要請を実施(青森県、岩手県、宮城県内国有林が対象)
午後0時30分 奥州市、一関市、栗原市など地元対策本部へ職員を派遣
午後3時 湯沢支署管内桂沢林道(湯沢市皆瀬)の土砂崩壊箇所において、奥地に車が取り残されているとの地元警察からの情報に基づき、土砂の除去作業を実施し、午後5時55分に作業を終了

 

(2)6月15日(日曜日)※第4報と同じ
午前8時07分 ヘリコプターを利用した現地調査を開始
午前8時30分 奥州市、一関市、栗原市の地元対策本部へ職員を派遣
午前8時40分 岩手南部署において、岩手県の要請を踏まえ、国道342号線の代替として国有林野内の林道使用について調査を開始
午前10時50分 宮城北部森林管理署に東北森林管理局現地対策本部を設置(本部長:森林整備部長)し、現地での情報収集を強化
午後4時30分 ヘリコプターを利用した第1回調査結果を、各県現地対策本部へ情報提供

 

(3)6月16日(月曜日)
午前10時 国道342号線の橋梁落下に伴い孤立した、一関市祭畤(まつるべ)集落の交通を確保するため桂沢林道等の緊急整備を開始(今週末の供用開始を目指し整備中)
午前10時 被災した国道398号線の緊急復旧工事のための資材運搬路として鎌内林道の緊急整備を開始
岩手南部署、宮城北部署において土石流センサー警報装置等の設置による警戒避難支援対策や、土石流対策ダムの設置、河道閉塞箇所における水路の確保等の二次災害防止対策を行うための調査を開始

 

(4)6月17日(火曜日)
午前11時 今村農林水産副大臣に東北森林管理局長、森林整備部長、宮城北部署長、岩手南部署長が同行し、被害箇所について上空から調査するとともに、岩手県、宮城県関係者と意見交換を実施(他の同行者:東北農政局長、次長、林野庁業務課長など)
午後1時 被災した国道398号線の緊急復旧工事のための資材運搬路として鎌内林道の緊急整備(崩土除去)を完了し、最終点検実施中(緊急車両については18日から供用開始)

 

(5)6月18日(水曜日)

午前9時40分 岩手南部森林管理署に東北森林管理局岩手現地対策本部を設置(本部長:森林整備部長)し、
現地での情報収集と応急復旧対策を強化

  • 警戒避難対策や土石流対策ダムの設置、河道閉塞箇所における水路の確保等の二次災害防止対策を行うための調査の一環として、
    ヘリコプターを利用した現地調査を実施

午前8時 現地調査第1回目開始(荒砥沢ダム上流、駒の湯温泉上流)
午前11時30分 現地調査第2回目開始(花山湖上流)
午後2時30分 現地調査第3回目開始(磐井川地区)

  • 磐井川地区 産女川上流への観測機器類の設置

 

 

3 今後の対応

明日(6月19日)は、
1.自衛隊の協力を得て、栗原市駒の湯温泉上流他2箇所に土石流センサーの設置
2.秋田森林管理署湯沢支署管内の国有林内の林地被害について、明朝よりヘリコプターを利用した現地調査を実施
等を予定しています。
引き続き情報の把握に努めるともに、被害状況の詳細調査を実施していきます。

今後も新しい情報について、引き続きお知らせすることとしています。
注意:速報であり、情報については変更の可能性もあります。

お問い合わせ先

東北森林管理局企画調整室
企画調整室長 三重野
TEL:018-836-2270
FAX:018-836-2031
E-mail:hiromichi_mieno@rinya.maff.go.jp

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