平成21年度のブナ開花時の結実予測と結実調査結果について

東北森林管理局では、独立行政法人森林総合研究所東北支所の依頼により、
また、ブナに関しての長期にわたる調査は全国的にも例がなく貴重なデータとなり得ることから、ブナの開花及び種子の豊凶状況調査について実施して参りました。

平成21年度においても、管内（福島県を除く東北5県）の145箇所の調査地点でブナの開花時での結実予測を去る7月27日に発表したところですが、今回、開花時調査と同じ145箇所の調査地点で結実の状況を調査したところ、下表のような結果が得られたので公表します。

今回の調査結果は、宮城県のみが「並作」となっており、その他の県では、開花時の予想が「並作」であった県においても「凶作」となりました。

当局といたしましては、来年度以降についてもブナの開花及び種子の豊凶状況調査を継続して実施することとしています。

ブナ結実調査（県別内訳）

＊上段が結実予測の数値、下段が今回の結実調査結果。

東北森林管理局計画部指導普及課

企画官（技術開発）草留一久

企画係長伊東弘至

Tel.018－836－2023

(参考)

平成21年度のブナの開花時の結実予測と結実調査結果について

1調査及び判定は、(独)森林総合研究所の専門家の指導を受けながら、以下により行っています。

【調査方法】毎年度、145箇所（定点）において、開花状況（初夏）及び結実状況(秋）を調査します。

初夏に、開花状況を目視調査します。以下の区分で行います。

多ほとんどの木に開花が見られる：結実は「豊作」と予測

中約半数の木に開花が見られる：結実は「並作」と予測

少僅かな木にのみ一部に開花が見られる：結実は「凶作」と予測

非開花全く開花が見られない：結実は「皆無」と予測

結実について、各調査地点の開花状況を「豊作→5、並作→3、凶作→1、皆無→0」として集計し、加重平均値（豊凶指数）により豊凶を推測する。

3．5以上豊作

2以上3．5未満並作

1以上2未満凶作

1未満皆無

秋に、結実状況を目視調査します。開花状況の調査と同様の手法で豊凶を判定しています。

多ほとんどの木が結実：「豊作」

中大径木を中心に約半数の木が結実：「並作」

少僅かな木にのみ結実：「凶作」

非結実全く結実していない：「皆無」

結実について、各調査地点の林分全体の結実割合を「豊作→5、並作→3、凶作→1、皆無→0」として集計し、加重平均値（豊凶指数）により豊凶を推測する。

3．5以上豊作

2以上3．5未満並作

1以上2未満凶作

1未満皆無

2最近3カ年の開花状況の調査・結実予測及び結実状況の調査と判定は、次のとおりとなっています。

計画部指導普及課
代表：018-836-2014（内線2023）
ダイヤルイン：018-836-2211
FAX：018-836-2012