ホーム > 「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の世界遺産一覧表への記載決定について
平成27年7月6日
東北森林管理局
三陸中部森林管理署
第39回ユネスコ世界遺産委員会において、我が国が世界遺産に推薦していた「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」についての審議が行われ、 7月5日(日曜日)に、世界遺産一覧表に「記載」することが決定されました。 ※7月8日(水曜日)に世界遺産一覧表に記載
構成資産の1つである「橋野鉄鉱山・高炉跡」(岩手県釜石市)は、構成資産面積の約8割が国有林野となっています。
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平成21年1月 ユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載
平成26年1月 ユネスコへ推薦書を提出
平成26年9月から10月 ICOMOSの専門家による現地調査
平成27年5月 ICOMOSからの勧告
(参考1)ICOMOS : International Council on Monuments and Sites(イコモス)、 国際記念物遺跡会議
文化財の保存、修復、再生などを行う国際非政府組織(NGO)。本拠地はパリ。1964 年設立。
(要旨)
「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」について、評価基準 (Ⅱ) 及び (Ⅳ) に基づき、「記載」と決定された。
(参考2)世界遺産委員会の決議の4区分
a 記載 :世界遺産一覧表に記載するもの。
b 情報照会:追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの。
c 記載延期:より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推薦書を再提出した後、約1年半をかけて再度諮問機関の審査を受ける必要がある。
d 不記載 :記載にふさわしくないもの。例外的な場合を除き再推薦は不可。
岩手県釜石市橋野町第2地割(青ノ木)に所在する橋野高炉跡は、日本の製鉄技術の近代化の先駆けとして、そして現存する最古の洋式高炉として昭和32(1957)年に国指定史跡となっています。
その周辺に広がる国有林はかつて、製鉄の原料となる鉄鉱石や高炉の燃料となる木炭の生産地であり、国有林内にはそれらを運ぶ運搬路跡が存在しており、現在は、採掘場跡、高炉場跡と併せ一体となって近代化産業遺産群の一つとされています。
釜石市と東北森林管理局は当該国有林について、「橋野鉄鉱山郷土の森」の協定を締結し保護林としています。
「橋野鉄鉱山郷土の森」は、初期近代化を物語る産業遺産及び景観の保全を最優先としつつ、多くの方々が豊かな森林に触れながら日本の近代化の歴史について学習できる憩いの場として、高炉跡と併せて一体的に活用されることが期待されています。
橋野鉄鉱山遠景 |
高炉跡 (公開) |
運搬路跡 (安全確保のため非公開となっています) |
計画保全部計画課
担当者:計画課長
代表:018-836-2014(内線2200)
ダイヤルイン:018-836-2200
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