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由利森林管理署の見所

名称「獅子ヶ鼻湿原の神秘」

あがりこ大王 鳥海マリモ
あがりこ大王 鳥海マリモ

見所の概要

 獅子ヶ鼻湿原は、秋田県にかほ市の鳥海山の北西山麓に位置し、レクリエーションの森「鳥海自然休養林」に設定されています。

獅子ヶ鼻湿原一帯は独特の形態をした奇形ブナ林、大小の湧水池、湿地などがあって自然庭園の趣があります。特に大きなブナの巨木「あがりこ大王」、氷河期からの生きた化石「ムカシブナ」、清らかで豊富な湧水群の「獅子ヶ鼻湿原」、世界的に珍しいコケの群落「鳥海マリモ」など、遊歩道でこれらをめぐることができます。希少植物も多く自然環境に恵まれ、自然探勝など森林レクリエーションの場として利用されています。

1.あがりこ大王(森の巨樹・巨木100選)

全国の巨樹・巨木を厳選した「森の巨人たち100選」に(2000年4月)選ばれました。

幹回りが日本一太い珍しい奇形ブナとして全国に知られています。珍しい形から「中島台レクリエーションの森」の森の主として呼ばれ、幹回りが7.62mあり樹齢は推定300年以上、樹高は25mと奇形ブナとしては日本一の大木。幹が途中から5本程度枝分かれしているのが特徴。

「あがりこ大王」は、ブナの切り口がコブ状にもりあがっており「あがりこ」の呼び名は「芽が上がる」ことに由来します。

2.鳥海マリモ

世界でも珍しいコケの宝庫「鳥海マリモ」は、湧き水の周辺や川底に球状・クッション状に密生しており、50年~100年の歳月をかけて生育すると言われています。

「鳥海マリモ」を構成しているヒラウロコゴケは、日本では八ヶ岳と獅子ヶ鼻湿原の2カ所、世界的にみても、スペイン・イタリア・トルコなどの地中海沿岸でしか生息していない学術的にも極めて貴重なものとされています。

「鳥海マリモ」が生育できる条件として、鳥海山系のブナ原生林から流れる多量の流水と、水温が湧水のため7℃と非常に低く、年間を通してほとんど変化がなく、しかも強酸性(phは4~5前後)という水の特性が、世界でも珍しいコケの生育を可能にしています。

交通アクセス

JR羽越本線象潟駅から約15km

日本海沿岸東北自動車道にかほIC(仮称)から約30km

お問い合わせ先

由利森林管理署

〒015-0885
秋田県由利本荘市水林439
一般:0184-22-1076
IP:050-3160-5840
FAX:0184-22-2274

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