残雪の鳥海山を借景に、朱色のレンゲツツジと銀白色に輝くワタスゲが彩る桑ノ木台湿原は、初夏のこの時期「雲上の楽園」とも称され、知る人ぞ知る隠れた名所でありました。
しかし、近年、新聞・雑誌等で撮影スポットとして紹介されたこともあって、入り込み者が急増し、貴重な湿原の植生が踏圧等により荒廃してきている現状にあることから、平成20年7月に由利森林管理署長の諮問機関として、関係行政機関及び地元自然保護団体、湿原・動植物に関する有識者等を構成メンバーとする、「桑ノ木台湿原の保全と保護に関する検討委員会」(以下「検討委員会」という。)を設置し、保全対策等について検討をお願いしているところです。
現在、桑ノ木台湿原では湿原植生の現況等に関する基礎調査を委託実施しており、施設整備等の恒久対策が講じられるまでの間、「湿原への立ち入りを遠慮していただく」などの緊急保護対策を実施しています。
桑ノ木台湿原は、平成3年にレクリェーションの森(自然観察教育林)に指定されておりますが、効果的な保全対策を行い、再び市民の皆様へこの素晴らしい風景を御披露目できるその日まで、「隠したい名所」となることをご理解願います。
由利森林管理署
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