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三陸北部森林管理署の見所

 

第1展望台からの太平洋

北山崎断崖

第1展望台からの太平洋

北山崎断崖

第2展望台からの太平洋1

第2展望台からの太平洋2

第2展望台からの太平洋(その1)

第2展望台からの太平洋(その2)

 

見所の概要

 

北山崎は岩手県沿岸北部の田野畑村にある景勝地で三陸復興国立公園に指定されています。高さ約200mの断崖絶壁が8kmにわたって続く景色は別名“海のアルプス”とも称され、その雄大さは訪れる人に感動を与えるほどの絶景です。ここは財団法人日本交通公社の全国観光資源評価で、最高ランクの特A級に格付けされています。「自然資源・海岸の部」で特A級に認定されている場所は国内ではここだけで、ほかの分野で特A級に認定されているものは、富士山、厳島神社、屋久島など世界遺産となっているものも多く、このことからも北山崎の素晴らしさが伝わるかと思います。

三陸といえばリアス式海岸を想像する方が多いと思いますが、リアス式海岸が沈水海岸であるのに対し、北山崎は隆起海岸です。隆起した海岸が荒波に削りとられて、ほぼ垂直に切り立った崖が形づくられました。付近の植生はアカマツやブナを主体とする天然林と、樹齢50年程の植林したアカマツ林です。この植林地は、昭和36年5月に発生した三陸大火と呼ばれる山火事により当時の天然林が焼失したところで、その後植林をして現在の姿になりました。今でも所々で炭になった木を見ることができます。

北山崎に観光に訪れる方の多くは、展望台からの眺望を楽しんでお帰りになりますが、読売新聞の遊歩百選にも選ばれている北山崎自然遊歩道もお勧めです。高低差が激しく健脚の方限定ですが、展望台から700段以上の階段を下ると海が間近に見え、展望台からの景色とはまた違った感動を味わえます。その先の林内には、シロバナシャクナゲ群落があります。シロバナシャクナゲは田野畑村の村花で、この群落は岩手県の天然記念物にも指定されています。

北山崎の魅力は、断崖絶壁の海岸美だけではなく、四季折々に見せる自然の美しさにもあります。春には猛禽類のミサゴが飛来して営巣しますし、前述のシロバナシャクナゲは初夏に花を咲かせます。その時期にはやませが吹くことも多く、岸壁が霧の中に浮かぶ幻想的な景色を見ることができます。秋には常緑のアカマツと紅葉のコントラストを楽しめます。空気の澄んだ冬には星が美しく、多くの写真家が訪れるそうです。

田野畑村は東日本大震災の被災地でもあり、付近には甚大な被害が出た地域もありますが、地域の住民をはじめとして、様々な方が北山崎を観光の中心にして復興に取り組んでいます。ふたつの例を紹介しますと、サッパ船という小型漁船に乗る“サッパ船アドベンチャーズ”では、地元の漁師さんが船頭になり、海や津波にまつわる様々なお話を聞きながら北山崎の奇岩岩穴をくぐり抜けることができ、圧巻の景色を楽しめます。また、今年の7月26日には、震災後に運航を休止していた北山崎めぐり観光船が“北山崎断崖クルーズ”として定期運行を再開しています。

こちらにいらした際には海岸を見るだけではなく、前述のような体験型の観光もお楽しみください。また、宿泊施設もありますので、夜は満天の星空を、朝は太平洋から昇る朝日をご覧になってはいかがでしょうか。

 

交通アクセス

三陸鉄道北リアス線の田野畑駅から県道44号線を通って車で約20分。

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署
〒027-0022
岩手県宮古市磯鶏石崎4番6号    
TEL:0193-62-6448
FAX:0193-63-4872

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