三陸中部森林管理署の見所

五葉山（1，351m）

   五葉山は岩手県南東部に位置し、大船渡市、釜石市、住田町の2市1町にまたがり、北上山系では、早池峰山に次ぐ高さの山です。また、三陸沿岸部では一番高い山となっており、山頂からは北は山田湾から南は金華山までリアス式海岸の雄大な眺めも楽しむことができます。
  五葉山の名前の由来については、阿弥陀如来・薬師如来・観音菩薩・虚空蔵菩薩・愛染明王の五仏を祀る事からとも、藩政時代に伊達氏にとって重要な山であったことから、「御用山」と呼ばれていたことに由来するとも言われています。
  五葉山は樹木の種類も豊富で、中腹付近から上は、ダケカンバ・ミズナラ・ヒノキアスナロ・ゴヨウマツ・コメツガなどから構成される見事な原生林があり、様々な森の表情を楽しむことができます。季節によってはヤマツツジやレンゲツツジ・ハクサンシャクナゲ・ガンコウラン・コケモモなどの花々も楽しむことができます。五葉山と南側に広がる準平原は岩手県立自然公園に指定されるとともに、公園全域が鳥獣保護区に指定され、ニホンジカ・カモシカ・ニホンザル・イヌワシ・フクロウ等様々な野生動物も生息しています。
  また、9合目にある石楠花莊は建物の老朽化が激しかったことから、平成30年9月に改修工事が始まり、同年12月21日に工事が完了、利用開始となりました。
  五葉山への登山コースは数コースありますが、最短コースで登山者の最も多い「赤坂コース」へは、釜石自動車道宮守インターチェンジから国道107号線を大船渡市方面へと向かい、県道193号線を釜石市方面へ向かい赤坂峠口にあります。
  季節によって様々な顔を見せる五葉山に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ヤマツツジ（3～4合目付近）	五葉山3合目から望む「鷹生ダム」
シャクナゲ（8合目付近）	石楠花莊