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東北森林管理局

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    津軽森林管理署の見所

    津軽峠  マザーツリーと「ぶな巨木ふれあいの径」

       津軽森林管理署の管内には、東アジア最大のブナ林が広がる 世界自然遺産の「白神山地」があります。遺産地域の緩衝地域には「白神山地・暗門の滝自然観察教育林」(レク森)が設定されており、西目屋村の暗門地区に、遺産地域を散策できる「世界遺産の径 ブナ林散策道」が整備されています。
       今回は、暗門地区から少し先の、県道 岩崎西目屋弘前線(通称 白神ライン)の西目屋村と鰺ヶ沢町の境にある「津軽峠」周辺の見所を紹介します。暗門地区から車で約25分、6月始めから11月始め頃までの期間は、地元バス会社により津軽峠に臨時のバス停が設置され、便数は少ないですがバスの運行が行われています。(写真(ア))
       津軽峠の駐車場(バス停)から、「ぶな巨木ふれあいの径」を歩くこと約5分、歩道の正面に、この地域のシンボルである「マザーツリー」が姿を現します。(写真(イ))
       推定樹齢 400年以上、樹高 30m、胸高の幹周りは 465cm もあり、その堂々とした姿に、訪れた人々は圧倒されます。現在は、マザーツリーを保護する目的で、周囲にロープを回したり、土が踏み固められて硬くなるのを防ぐためウッドデッキを設置しています。
       今年は、ボランティア団体の「津軽人文・自然科学研究会」が、三菱UFJフィナンシャルグループからの資金協力を得て、樹木医によるマザーツリーの樹勢診断、診断に基づく樹勢回復のための治療(ツリー周囲の堅くなった土壌を柔らかくして、活性炭を混ぜ込む土壌改良)を7月と9月に実施し、地元西目屋村の職員や当署の職員も作業に協力しました。(写真(ウ))
       林野庁の「日本美しの森 -お薦め国有林-」に、当署の「白神山地・暗門の滝自然観察教育林」がレク森のモデル地区として選定されました。西目屋村の意向や当レク森協議会の賛同を得て、今後、津軽峠周辺までレク森を拡大して整備を行っていく事としており、今年度は、「ぶな巨木ふれあいの径」の急勾配で滑りやすい箇所、歩道が削られて歩きにくくなった箇所に階段を設置する工事を実施し、利用者からは、安全で歩きやすくなったとの評価を頂いています。(写真(エ))
       これまで、白神ラインが通行できる6月始めから10月末頃まで、津軽峠周辺の高倉森登山道への入山者数は、環境省がデータを収集していましたが、マザーツリーへの来訪者数は把握出来ていなかったことから、当署が7月6日に、入山者を把握するための機器を設置しました。(写真(オ))
       10月31日にデータを回収したところ、約4ヶ月(117日)で5,275人がマザーツリーに来訪していることが分かりました。特に多かったのは8月で、1,769人の来訪者がありました。来年度以降も継続してデータを収集していきたいと考えています。
       「ぶな巨木ふれあいの径」の歩道沿には、マザーツリーに匹敵するような、ブナの巨木を見ることが出来ます。ゆっくり散策して、自分のお気に入りのブナの木を見つけて下さい。
       この記事を見られた方には、是非とも津軽峠まで足を運んでいただければと思います。

    交通アクセス弘前市内から約50km 車で約90分
    白神ラインは、暗門地区から大部分が未舗装の道路です。

     

       
                        写真(ア)臨時のバス停と定期バス                            写真(イ)マザーツリー
       
                                写真(ウ)作業の様子                               写真(エ)整備した階段
     
                           写真(オ)入山者カウンター  

    お問合せ先

    津軽森林管理署
    〒036-8101  青森県弘前市大字豊田二丁目2-4
    TEL 0172-27-2800
    FAX 0172-27-0733