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保護林・レクリエーションの森

保護林

鳥海ムラスギ林木遺伝資源保存林

 

面積 特徴等 写真(鳥海ムラスギ:台風被害前)

13.18ha

鳥海山麓の標高650mに生立している、この地域唯一の天然スギ自生地。スギの多くは地上3~4mで樹幹が分岐し特異な形態を示しており、これは積雪量と関係が深いと考えられている。鳥海ムラスギ林木遺伝子保存林は、昭和48年12月に秋田県天然記念物に指定されているが、平成3年の台風19号被害によって大部分がなぎ倒されてしまい、現在、区域内で大径木を見ることは出来ない。区域外では点在している生立木を見ることができる。 写真:鳥海ムラスギ

 

法内の八本スギ植物群落保護林

面積 特徴等 写真(法内の八本スギ)

0.50ha

法内の八本スギは、樹齢500年以上といわれ、地上3.5mの部分から幹が分かれている。樹高が42m、根元の周囲が11.6mもあり、国有林では屋久島の縄文杉に次いで大きなものである。古来「八本スギ」と呼ばれてきたが、現在は枯損した支幹を加えて7本立ちである。

 

写真:法内の八本スギ

 

 

獅子ヶ鼻湿原植物群落保護林

面積 特徴等 写真(鳥海マリモ)

26.11ha

獅子ヶ鼻湿原は、水量が豊富な鳥海山の湧水にかん養され、水素イオン濃度・水温とも年間を通じて一定に保たれており、これまで人為の影響をほとんど受けることなく植生が遷移しているため、多様な水生・湿原植物が生育している。特に、流水中及びその周辺に大量に見られる苔類の生育状況は、国内の他地域には類例が見られないものである上、苔類の希産種3種(ヒラウロコゴケ、ハンデルソロイゴケ、ヤマトヤハズゴケ)を含んでいる。また、高山性の苔類 2種(シモブリゴケ、カギハイゴケ)と苔類3種(タカネツキヌケゴケ、ミズホラゴケモドキ、イイデホラゴケモドキ)の生育が確認されている。これら苔類は、その規模、フロラの豊富な点でも学術上極めて価値が高い。

写真:鳥海マリモ

 

鳥海コメツガ植物群落保護林

面積 特徴等  

9.87ha

鳥海山の稲倉岳付近、標高1,200~1,400mの亜高山帯に分布しているコメツガの群落。冬の日本海からの季節風の影響により、樹高は4~6mであるが根元径は30~60cmある。

 

 

 写真:コメツガ保護林

  

鶯川ブナ植物群落保護林

面積 特徴等 写真(鶯川ブナ林)

2.19ha

純林状のブナ天然林で、天然下種更新等の学術上の参考のため設定した林分。 

 

写真:鶯川ブナ林

 

鳥海山植物群落保護林

面積 特徴等 写真(鳥海山:祓川展望台)

2,539.32ha

鳥海山は、多雪山地型の垂直分布帯が典型的に発達し、秋田県側の一部にコメツガの分布が確認されているが、亜高山帯針葉樹林帯を欠いた特徴を持っている。 概ね標高1,100mまではブナ-チシマザサ群落で、その上部にはミヤマナラ、ハイマツ、ミヤマハンノキ、ナナカマド、ミネカエデ等の群落が分布し、凹地等には雪田植物群落、ヌマガヤ-ショウジョスゲ型の草原やアオノツガザクラ群落が広がる。この地域には、鳥海山特産種であるチョウカイフスマ・チョウカイアザミや一属一種の日本海型分布をする固有属の一つであるトガクシショウマが生育している。山頂一帯は、風衝型の矮性低木群落と火山荒原が発達する。

写真:鳥海山 

 

法体の滝特定地理等保護林

面積 特徴等 写真(法体の滝)

5.11ha

法体の滝は、鳥海火山から流出した法体溶岩が、上玉田川をせき止めてできた大きな滝で、流長100m、落差57.4m、滝幅3~30mに及ぶ。滝はさらに三段に分かれ、上から一の滝、二の滝、三の滝と呼ばれ下部に至るほど広がる末広がりの形で、水量が多いときは特に壮観である。滝の姿、水量、景観は見事である。また、河床の甌穴は安山岩質の溶岩が削り取られてできたものである。

 

写真:法体の滝

 

レクリエーションの森

種類

種類別 特徴
自然休養林 特に風景が美しく、保健休養に適している森林です。自然探勝、登山、ハイキング、キャンプなど多様な森林レクリェーションを楽しむことができます
自然観察教育林 自然科学教育や自然観察に適している森林です。自然探勝を楽しみながら植生、野鳥などの観察や森林の働きなどを学ぶことができます
森林スポーツ林 森林とふれあいながらスポーツを楽しむ森林です。キャンプ、フィールドアスレチック、サイクリングなど、アウトドアライフを楽しむことができます
野外スポーツ地域 雄大な自然と新鮮な空間に浸り、スキー、テニスなどのスポーツで爽快な汗を流し、リフレッシュできます
風景林 名所、旧跡等と一体になって景勝地を形作ったり、展望台等から眺望される美しい森林です
風致探勝林 山岳、湖沼、渓谷等が一体となった美しい自然景観の探勝を楽しむ森林で遊歩道等を利用して、様々な樹木、四季折々の自然の織りなす彩りを味わえます

 

設定

名称 面積(ha) 位置 選定理由
鳥海自然休養林 942.18 にかほ市象潟町中島台国有林

にかほ市冬師山国有林

由利本荘市矢島町木境国有林

当該地域は、鳥海山の北西山麓に位置し、中島台地区と祓川地区の2団地に分かれている。
中島台地区は、火山砕屑物によってできた緩斜面の地形で、鳥海山の北壁、七高山・新山などの荒々しい火山景観を目の当たりにすることができる。
周辺一帯はブナ林が広がり、大小の転石湧水地、湿地などがあって、自然庭園の趣がある。また、ブナ林内には、キビタキ、オオルリ、ホオアカなどの鳥類が多く生息しており、豊かな自然が保全されている。夏季にはキャンプ、天体観測などの格好の地となっている。
鳥海登山の矢島口には、善神沼、祓川園地、竜ヶ原湿原などがあり、祓川地区には、駐車場、ヒュッテ、展望台等が整備され、古くから利用されている。
祓川展望台は、稲倉岳、新山などの連山をはじめ、日本海にわたる雄大な景観にふれる優れた眺望地点となっている。また、広大な自然条件のもとで生物相も豊かで、特に標高1,600m以上の高山植物帯には、チョウカイアザミ、チョウカイフスマ等の希少植物が観察されるなど、自然環境に恵まれた地域となっている。

桑ノ木台湿原植生自然観察教育林 43.08 由利本荘市矢島町木境国有林 桑ノ木台湿原についてはこちらをご覧ください。
水林風景林 32.18 由利本荘市水林国有林 水林国有林は、先人の遺産として引き継がれた海岸線を覆う貴重なクロマツ林である。この地域は、由利本荘市街地に隣接していて、総合スポーツ公園などがあり、季節には「菖蒲祭り」が開催されるなど市民の野外レクリエーションや森林浴の場となっている。

 

 写真:あがり子大王

中島台あがりこ大王(鳥海自然休養林)

写真:竜ヶ原湿原 

竜ヶ原湿原(鳥海自然休養林)

 写真:菖蒲公園

菖蒲公園(水林風景林)

 

お問い合わせ先

由利森林管理署 
ダイヤルイン:0184-22-1076
FAX:0184-22-2274

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