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三陸北部森林管理署

28年2月19日

三陸北部森林管理署

コンテナ苗植栽研修会

    日本では現在、戦後に造成された人工林が本格的な利用期を迎えており、この豊富な森林資源を循環利用し、林業の成長産業化を実現することで、山村地域に雇用と所得を創出し、地域創生に貢献することが重要となっています。

    森林資源の循環利用は、先人たちが植えて育てた木を収穫(伐採)し、生産された木材が様々な用途に利用され、そしてまた山に木が植えられ、育てられることで成り立ちます。しかし、木を植え、育てることには多くのお金が必要で、そのため伐採した後に再造林しない山(再造林放棄地)の増加が近年問題になっています。そこで、再造林のコストを低減するための方法が各地で研究・開発されており、そのうちのひとつの方法が今回のテーマであるコンテナ苗の利用です。

    三陸北部森林管理署では、造林コストの低減や地域でのコンテナ苗の普及促進を目的として、国有林内でコンテナ苗の植栽事業や、地域住民を対象としたコンテナ苗植樹イベントを実施しております。一方で、岩泉町と田野畑村の民有林ではコンテナ苗の植栽事例がありません。そこで、今後この地域の民有林でのコンテナ苗の普及を目的として、『コンテナ苗の植栽研修会』(岩手県沿岸広域振興局岩泉林務出張所主催)が開催されました。研修会は平成28年2月9日に岩泉町で開催され、当署から2名の職員が講師として参加しました。

    研修会は2部構成で、前半の室内研修では(ア)コンテナ苗の概要、(イ)岩泉町大牛内国有林でのコンテナ苗植栽事業について説明を行いました。「苗木1本あたりの価格が高いコンテナ苗でどうコストを削減するのか」、「実際に作業をした方々の反応はどうだったか」など、多くの質問が出され、予定時間を超過して活発な意見交換がなされました。後半の屋外研修では、岩泉町役場に隣接する町有林で、コンテナ苗植付器具(ディブル、スペード、プランティングチューブ)を用いてカラマツコンテナ苗の植栽の実演をし、参加者の皆様にも植栽の体験をしていただきました。「プランティングチューブはしゃがんだり立ったりする動作がなくてすむので、身体への負担が少ない」、「急勾配の山では専用の器具の使用は危険で、従来の唐鍬の方がいいかもしれない」などの感想が出されました。

    岩泉町では、平成28年度に町有林にカラマツコンテナ苗を植栽する予定とのことで、今回の研修を参考にしていただきたいと思います。

    当署では、今後も地域における森林施業の見本となれるよう、様々な技術について取り組み、また、それらの情報を積極的に発信することで、地域が一体となった林業の活性化に貢献していきたいと考えております。

プランディングチューブを説明する職員 ディブルを説明する職員 室内研修の様子
プランディングチューブを使用中 屋外研修の様子 植栽されたカラマツコンテナ苗

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署 
担当者:森林技術指導官
ダイヤルイン:0193-62-6448
FAX:0193-63-4872

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