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平成27年11月6日
三陸北部森林管理署
三陸北部森林管理署では、森林・林業に関する知識や国有林野事業への理解を深めていただくために、一般の方を対象に毎年自然観察や体験林業、国有林野事業の見学等のイベ ントを開催しています。
10月29日(木曜日)、環境省東北地方環境事務所との共催で「みちのく潮風トレイル散策&らくらく植樹体験」を開催し、環境省で設定を進めている自然歩道「みちのく潮風トレイル」の田野畑村コースの散策と、特殊な道具を使って効率良く植えることができる「コンテナ苗」の植樹体験を行いました。
当日はあいにくの曇り空で肌寒い一日でしたが、一般参加者の皆さん19名にお集まりいただき、初めに散策するみちのく潮風トレイルの田野畑村コースへ向かいました。
みちのく潮風トレイルは、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐ約700kmの長距離自然歩道で、環境省が設定を進めています。田野畑村内のコースは現在計画中ですが、予定箇所の一部は既に遊歩道が整備されており、沿岸の豊かな自然や海岸の景色を楽しむことができます。
今回散策したコースではアカマツやブナの巨木が多く見られ、参加者の皆さんは、独特な形をしたアカマツの巨木に感激したり、非常に太いブナの巨木に驚いたりと田野畑村沿岸の自然を満喫していました。また、時折木々の間から断崖絶壁の海岸が見え、歓声があがっていました。
その後昼食を挟んで岩泉町内の国有林へ移動し、「らくらく植樹体験」と題して近年徐々に普及が進んでいる「コンテナ苗」の植樹体験を行いました。
コンテナ苗とは、細長い円柱形の根鉢がついたままの苗で、円柱形の穴がたくさんあいた容器に培地や肥料を入れて育てたものです。特殊な道具を使って根鉢がちょうど入る大きさの穴を開けてコンテナ苗を入れたあと、苗が動かないように周りを踏み固めるだけで植えることができます。手間をかけずに植えることができるため、造林にかかるコストを削減できると期待されています。
参加者の皆さんには、通常使用している苗とコンテナ苗の両方を植樹していただきました。通常使用している苗は根鉢がついておらず根がむき出しで、くわで土を広く深く掘らなければならず、参加者の皆さんは苦労している様子でした。一方、コンテナ苗は道具で穴を一気に開けて素早く植えられ、「通常の苗と比べて非常に楽で、たくさん植えたくなる」との感想が聞かれました。
今回のイベントを通して、参加者の皆さんからは「身近にこのような森林があるとは知らなかった」「一人ではなかなか行けないのでこのようなイベントを開いてもらってありがたい」「現在の林業技術について学ぶことができて良かった」などの感想をいただき、森林を身近に感じ、森林・林業に関する理解を深めていただくことができたと思います。
三陸北部森林管理署では、今後も地域のニーズに応えながら、地域住民の皆さんに森林に親しんでいただき、また森林・林業に関する知識や国有林野事業に対する理解を深めていただくための取組を行っていきます。
三陸北部森林管理署
担当者:業務グループ・ふれあい担当
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