ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 三陸北部森林管理署 > 田野畑中学校生徒による林業体験


ここから本文です。

三陸北部森林管理署

平成27年10月2日

三陸北部森林管理署

田野畑中学校生徒による林業体験

    9月29日(日曜日)、田野畑村立田野畑中学校1~3学年の生徒12名を対象に、林業体験を行いました。

    当署は平成26年1月に田野畑村役場と「遊々の森」協定を締結し、森林環境教育の場として国有林を提供しています。その「遊々の森」で田野畑中学校の生徒は、現在までに植樹・下刈作業の体験を行っています。今回は森林づくりの次のステップである除伐作業を体験したいと学校から要望があり、この活動を実施しました。

    活動場所は田野畑村沿岸部の最上流域に位置し、付近は村の水源地になっています。平成15年にカラマツを植栽した場所で、現在は6m程度の大きさに生長しています。また、新たに広葉樹が侵入し、それぞれの木が互いの生長の邪魔をしはじめていました。このまま放置すれば、森林がもつ水源かん養機能や土砂災害防止機能などが低下してしまうことが予想されます。そのような森林を適切に整備することが、下流に住む人々の生活を守ることや、村の主産業である農業、漁業を守ることにつながります。

    当日は職員から作業方法や安全について説明を受けたあと3班に分かれ、残して育てる木に印を付けました。はじめはどの木を残せばいいか分からずに困っている様子でしたが、徐々に樹種や木の大きさ、周囲の状況など様々なことを考えながら、自分たちで残す木を決めることができるようになりました。

    印を付けたあとはいよいよ伐採作業です。ノコギリの扱いに慣れている生徒も多く、難なく木を伐っていましたが、木と木の間隔が狭いため、伐った木を地面に倒すのに苦戦しているようでした。作業に慣れ始めた頃、急に雲が広がり、雷も鳴り始めたためバスの中で待機することになりました。その待ち時間で、田野畑村の自然環境について職員が説明することにしました。内容は「獣害と狩猟について」です。村内ではニホンジカの数が増え、農業被害が出始めていること、個体数を調整する役割を担う狩猟者が減少・高齢化していることをお話ししました。

    話が終わる頃、ちょうど雷も止み、除伐作業を再開しました。その後は時間ぎりぎりまで一生懸命作業をしていました。作業を終えた森林には光が差し込み、今後健全な森林に育っていくことと思います。

    この除伐体験を通して、生徒からは「木の種類によって硬さが違う」などといった感想が聞かれ、次世代を担う若者に森林・林業の魅力を紹介することができたのではないかと思います。

    当署では、これからも地域のニーズに応えながら、森林での様々な体験活動等を通じて、人々の生活や環境と森林との関係について学ぶ機会の提供に取り組んでいきます。

職員による作業説明 テープで印しつける生徒 テープで印しつける生徒2
除伐作業する生徒 除伐作業する生徒2 除伐作業する生徒3

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署 
担当者:業務グループ・ふれあい担当
ダイヤルイン:0193-76-2151
FAX:0193-79-5505

森林管理局の案内

リンク集