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三陸北部森林管理署

27年9月18日

三陸北部森林管理署

宮古第二中学校産業体験

    9月8日(火曜日)、宮古市立第二中学校第1学年の生徒29名を対象に、産業体験として、除伐体験と間伐作業の見学を行いました。

    この産業体験は、宮古市立第二中学校1学年の「総合的な学習の時間」の一環として行われ、地域の第一次産業について学習し実際に体験することで、地域の第一次産業に関する理解を深め、働くことの意義や自分の将来について考えることを目的に行われているものです。今回は林業について学習や体験をしたいと学校から依頼があり、除伐体験と間伐作業の見学を行うこととなりました。

    職員が宮古市立第二中学校に伺い、森林管理署の仕事の紹介や森林のはたらき、林業という産業についての事前授業を行い、森林の機能を十分に発揮するためには、適切に森林を整備することや再生可能な資源である木材を積極的に使うことが大切であることなどを学び、森林・林業に関する理解を深めてもらいました。

    産業体験当日は天候にも恵まれ、生徒たちは宮古市の門馬山国有林にバスで移動し、3班に分かれて職員から作業方法や安全について説明を受けたあと除伐を行いました。除伐体験を行った箇所は植栽してから27年経過したスギ林で、木が成長して木と木の間隔が近くなりすぎているため林の中が暗く、森林が持つ二酸化炭素吸収機能や土砂災害防止機能などが低下している森林でした。

    初めて鋸を扱う生徒が多く慣れておらず、「なかなか切れない!」などと悪戦苦闘しながらでしたが、一生懸命作業に取り組んでいました。時間内で全生徒が1本以上切り倒すことができ、作業を終えた森林の中には光が入るようになり、今後さらに成長し健全な森林に育っていくことと思います。

    除伐作業を終えて昼食会場に向かう途中にある、御山川1号堰堤を見学し昼食後、宮古市鈴久名の横倉沢国有林に移動し、当署で行っている保育間伐事業の作業現場を見学しました。この事業を請け負っている川井地区国有林材生産協同組合の皆さんにご協力いただき、52年生の太さ42cm、長さ22mのスギをチェーンソーで伐倒し、プロセッサで枝を払って決められた長さに玉切りした後、フォワーダへ丸太を積み込んで運ぶ、という立木が丸太になって運ばれていくまでの一連の作業を見学しました。生徒たちは初めて見る高性能林業機械の迫力に圧倒されていた様子で、あっという間に丸太になっていく様子に興味津々のようでした。

    その後、実際に林業に携わっている川井地区国有林材生産協同組合の皆さんへの質問の時間では、「なぜこの仕事に就いたのですか?」「林業をしていて楽しいこと、つらいことは何ですか?」「やりがいはありますか?」などなど様々な質問があり、林業という産業に対する理解を深めていました。

    この産業体験を通して、生徒からは「鋸の使い方が難しく大変だったが、楽しく作業できた」「林業の仕事の大変さや大切さがよくわかった」「プロセッサの迫力に驚いた」などの感想が聞かれ、次世代を担う若者に森林・林業の魅力を紹介することができたのではないかと思います。

    当署では、これからも地域のニーズに応えながら、森林での様々な体験活動等を通じて、人々の生活や環境と森林との関係について学ぶ機会の提供に取り組んで行きます。

体験開始式の様子 各班に分かれ林内へ 除伐体験開始
追い口伐り 悪戦苦闘中 カメラ目線
御山川1号堰堤を見学 フォワーダーによる積み込み 質問タイム

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署 
担当者:業務グループ・ふれあい担当
ダイヤルイン:0193-76-2151
FAX:0193-79-5505

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