重茂漁協女性部による下刈作業

   6月30日（火曜日）、宮古市重茂の与奈地区において、重茂漁業協同組合女性部が下刈作業を行いました。

   与奈地区では、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の津波で、国有林約3ha、約200本の樹木が被害を受けました。震災後、当署ではガレキなどの除去、被害木の伐倒除去、治山工事及び植樹を行い、森林の再生を進めています。

   平成25年の秋に、重茂漁協女性部の皆さんと重茂小学校の子どもたちが一体となり、森林と海の関係を学ぶとともに、将来みんなで集まる場所を造ることを目的として、与奈地区の津波被害地0.2haにオオヤマザクラ280本、ヤマモミジ120本の植樹を行ないました。今回の下刈作業はその植樹箇所で行われました。

   ウニの口開けなどで忙しい時期にもかかわらず、当日は約50名もの大勢の皆さんに参加していただきました。まず森林管理署から安全指導や下刈方法の説明を受けた後、植栽列に沿って一列に並び、雑草を一斉に刈っていきました。女性部の皆さんのはつらつとした働きのおかげで、予定していた時間よりも大幅に早く終了することができました。下刈を終えて現地は見違えるようにきれいになり、雑草に覆われていた苗木も日光を浴びて元気に育っていくことと思います。

   今回は植樹してから2回目の下刈でしたが、苗木が雑草より大きくなるまで、この作業は毎年続けられます。最後に、今後も協力してこの苗木を育てていくことをお願いして、下刈作業を終了しました。

   三陸北部森林管理署では、これからも地域のニーズに応じた体験活動や森林教室を通して、森林・林業に関する知識の普及に努めていきます。