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三陸北部森林管理署

平成27年7月2日

三陸北部森林管理署

平成27年度 採材現地検討会

6月16日(火曜日)南田代山国有林 359林班において、今年度の素材生産事業が本格的に事業実行される前に各請負事業体に有利採材のレベルアップを図るためことを目的に、当署生産請負監督職員はじめ沿岸広域振興局農林部宮古農林振興センター林務室、岩手県森林組合連合会、岩手県国有林材生産協同組合連合会、管内の請負事業体などから約50名が参加し開催しました。

当日は天候にも恵まれる中、三陸北部森林管理署長から「本日の採材現地検討会を通して、長材・直材を念頭に採材に取り組んでいただきたい。また、昨年度の災害を教訓に類似災害の未然防止に努め安全作業にも取り組んでいただきたい。」と挨拶がありました。その後、参加者は5班に分かれ4mに採材された教習木4本について、4mままで良いか、曲がり等の欠点を考慮して2m材にするか、低質材なのか検討を行い、各班で検討した結果については、それぞれどのような理由で採材したのかなどを発表してもらいそれを対して意見交換を行いました。

川上側からの意見としては「節の大きさについてはどの程度までなら良いのか」などの質問があり、川下側からは「多少曲がりが強くてもよいが、節が大きいと製品に出来ず、歩留まりが悪くなるので、材の価格が安くなる。」などの意見が出されました。

今回の教習木がカラマツという事もあり、曲がりが大きな判断材料となりますが、曲がりの見方についてもそれほど各班とも大きな違いもなく、採材方法が定着しつつあると感じました。また、岩手県森林組合連合会販売グループ長より、盛岡木材流通センターの市況については、「落札率は好調を維持しているが、製品の荷動きが鈍化していることからスギ・アカマツは弱含、カラマツについては、引き合いがあり好調を維持している。」との説明をいただきました。

当署の素材生産はカラマツ材中心とうこともあり川下のニーズを把握しながら、少しでも品質の良い材を市場に提供できるよう、本日の採材現地検討会で学んだことを各現場で生かせるよう今後も取り組んで行きたいと考えています。

現地検討か終了後、東北森林管理局青森事務所の上席技術指導官から未利用材の有効活用について提案あり、「これまで先山に捨てられていた端材(根張り)は60cm位のものが多く、実験として元玉については根張りを付けたまま土場に運搬し、こそで根張り落とすることで、未利用材の有効活用に繋がると考えているが、現場の皆さんの意見を聞きたい」との考えに対して、参加者からは「土場に集積するスペースの確保が大変である。」「搬出路は3mで作設しているため、4m以上の材の運搬は安全面で問題がある。」など意見が聞かれました。

林地残材については、どうすれば経費を抑えて搬出できるのかを考え、先山からの運搬方法や山元土場からの運搬方法につても短尺材のまま運搬するのか、チップにして運搬するのかなど色々な課題を一つ一つ解決しながら、未利用材の有効活用に繋がればと考えています。

今後も三陸北部森林管理署としては、低コスト・作業効率に配慮しつつ、川下の要望等も聞きながら、長材・一般材比率の向上のため、県・森林組合などとも連携しながら、継続した取組を進め地域の林業の発展に寄与していきたいと思います。 

 

挨拶をする小西署長 丸太を確認する参加者 検討する参加者
真剣に検討中 検討結果を発表 発表する参加者
質問する参加者 質問する参加者 県信連の米澤氏
講評する成田上席指導官 根張り材をフォワーダーに積んだ状態 根張りを切り落とす

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署 
担当者:業務グループ・資源活用担当
ダイヤルイン:0193-62-6448
FAX:0193-63-4872

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