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三陸北部森林管理署

26年7月14日

三陸北部森林管理署

夏の櫃取湿原散策&林業(ウッジョブ)見学会

   当署では、一般の方を対象に森林・林業に関する知識や国有林事業の理解を深めていただくために、毎年、自然観察や登山、林業体験等のイベントを開催しています。今年は、第1回目として7月9日(水曜日)に公募により集まった20名の方を対象に「夏の櫃取湿原散策&林業(ウッジョブ)見学会」と題して開催しました。

   当日は、雨が心配される中での開催となりましたが、参加者は当署に集合した後、バスで岩泉町釜津田下大板屋国有林546・547林班にある櫃取湿原に移動し、湿原の入口で開会式を行い、小西署長より、「日頃から森林・林業に慣れ親しんでいただき、少しでも国有林の仕事を理解していただきたい」と挨拶があり、担当者より本日の注意事項等の説明が行われた後、森林インストラクターの案内で夏の花が咲き誇る湿原を散策しました。

   櫃取湿原は、全域が国有林で早池峰山の北側にある青松葉山や高森などの峰々に囲まれた標高1000m前後の平坦地にある湿原で、周りを囲むように広葉樹林が広がり、5月頃にはミズバショウ、7月頃にはハクサンシャクナゲが咲き、北上高地の数少ない湿原地の中で最も美しい場所と言われています。

   櫃取湿原内は、夏を代表するハクサンシャクナゲが満開であったほか、ハクサンチドリやミズチドリ、バイカモなど様々な夏の花が参加者を出迎え、目を楽しませてくれました。また、森林インストラクターから、櫃取湿原は牛の放牧によって現在の素晴らしい景観が作られてきた湿原の生い立ちや、樹木や花の解説があり、参加者は興味深く耳を傾けながら、夏の櫃取湿原の魅力を体感しているようでした。

   午後は、当署が実施している保育間伐作業地(岩泉町大川の兜森国有林507林班)へ移動し、請負者である岩泉地区国有林材生産協同組合の方々の実演により、伐倒から高性能林業機械プロセッサによる枝払い、玉切りまで一連の作業を見学しました。

   参加者は、初めて見る伐倒作業の迫力に思わず「お~っ」と歓声を上げたり、素早く正確に枝払い・玉切りして行くプロッセサに感心しながら、林業の機械化に驚いていました。また、丸太についてもどのように利用されるのかなど説明しました。

   伐倒前には、間伐を行うことで地球温暖化の防止や、山地災害の防止、生物多様性の保全に貢献することなど間伐の必要性についての説明や、伐倒する木の樹高あてクイズを行うなど、地元の林業の現状や森林管理署の行っている事業に関する説明を行い理解を深めていただきました。

   参加者からは、「普段みれない伐採現場を近くでみることができてよかった」、「今日はとても楽しめました。今後も国有林ならではのイベントを企画してほしい」などとという声が聞かれました。

   見学会の終了後には、署長からお礼の挨拶があり、無事怪我もなくスケジュールどおり日程を終了することができました。

   なお、当見学会の模様は、テレビ岩手のニュースプラス1いわてで報道されました。

   三陸北部森林管理署は、今後も地域のニーズに応えながら、地域住民の方に森林や林業に関する知識や理解を深めていただくために取り組んで行きます。

 

開会式の様子 出発 散策の様子
説明する職員 シャクナゲを撮影中 テレビ取材を受ける参加者
シャクナゲをバックに記念撮影 みんなで昼食中 森林・林業の説明
プロセッサの説明 カラマツ材の用途説明 お礼する小西署長

お問い合わせ先

三陸北部森林管理署 
担当者:業務グループ・ふれあい担当
ダイヤルイン:0193-62-6448
FAX:0193-63-4872

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